起業したらできるだけ早い段階ですべきことは、広告です。広告で多少なりとも宣伝をしないければ、お客さんはあなたの会社の存在を知ることができません。しかし、広告であれば何でもいいわけではありません。起業時だからこそ広告とはうまく付き合っていく必要があるのです。
では一体どうすれば上手く広告と付き合っていくことができるのでしょうか?そこで今回の記事では、「起業時の広告との付き合い方」について詳しく紹介していきます。
起業時はインターネット広告だけでOK
まず起業時における広告の立ち位置について、明確にしておきましょう。「広告=ブランド力のUP」と考えている人がいますが、起業時はブランド力を高めるための広告を出稿する必要はありません。
起業時は一刻でも早く売り上げを上げて、それを継続させることが重要。ブランド力をあげるのはまだまだ先です。まず最初にすることは、自分の会社に「誘導」すること。販売ページにお客さんを集めることに集中しましょう。ブランド力を高める広告でしたら、CMや新聞などマスメディアでの露出も考える必要が出てきます。しかし誘導が目的ならインターネット広告で十分。最小限のお金と時間で最大限の効果を発揮することができます。時間とお金がなく、すぐに結果が欲しい起業時こそインターネット広告に力を入れるべきなのです。
インターネット広告はなぜ起業時にピッタリなのか
これまでの企業広告は、テレビCMや新聞広告、電車やバスといった交通機関など、不特定多数に向けた広告が主流でした。少なくとも数十万円から数百万という金額が必要であり、ある程度のコストがかけられる企業でないと広告を出稿することすら困難でした。
それに対してインターネット広告は、低予算または無料で広告を出せるだけでなく、小さな規模でスタートアップした企業でも、全世界に向けて告知することができます。
もう一つの特徴は、広告の効果を「顕在化」できるようになったことです。たとえばテレビであれば視聴率はあるものの、CMがどのような影響を与えたのか、どんなメリットが生んだのか、効果検証することはできませんでした。一方、インターネット広告であれば、PV(閲覧)数、クリック数、どのページから遷移してきたのかなど、詳細な効果測定をすることができます。さらに、広告を表示させる場所や内容を変えるといったこともすぐにできるため、効果が生み出しやすくなっています。
起業時にオススメのインターネット広告
それでは、具体的にどんなインターネット広告を選んだらいいのでしょうか。起業したばかりであれば「リスティング広告」「ソーシャル広告」をお勧めします。
リスティング広告は「〇〇」と検索したユーザーだけに告知できる広告手法。指定したキーワードだけ設定できるので、自分の業種に興味のある人の画面にだけ表示させ、誘導することができます。また、広告費用の発生条件が成果報酬であるのも大きな利点クリックされないとお金は発生しないため、ムダなお金が発生するのを防ぐことができます。さらに設定次第では地域や対象を細かく絞ることもできるので、ごく低予算で最大の効果を発揮することができます。
リスティング広告よりも効果は低いものの、ソーシャル広告も同時に行うべきです。ソーシャル広告とはSNSを使った広告のこと。FacebookやTwitterなどで情報発信をするだけなので、無料で行えるのが最大の魅力です。とくにターゲットを絞らず広範囲の人に告知することができるので、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」的な戦略にはなりますが、効果があれば(無料ですし)儲けもの、ですよね。
PDCAを回し続ける
実際に広告を出した後、絶対に忘れてはならないのは「PDCA」を回し続けるです。せっかく広告の効果が見えるようになっても、それを使って改善をしなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。
なお、改善するコツは「仮説を立てること」です。なぜこのような結果になったのか、まずは想像してみてください。想像した原因を解決することができれば、さらなる広告効果が期待できます。いくら低予算で行えるインターネット広告とはいえ、垂れ流しでは意味がありません。きちんとPDCAを回して最高の結果が出るよう、努力していきましょう。
記事制作/イソダ カツヤ
専門家と1時間相談できるサービスOpen Researchを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。