フリーランスのカメラマンになるために必要なこと
写真を撮るのが好きで、趣味を仕事にしたいと思って独立するフリーランスのフォトグラファーが増えています。しかし実際にフリーになるということは、写真撮影以外にも何でも、自分一人でやらなければいけないことをしっかり認識しましょう。
仕事を受注するための営業はもちろん、スケジュール管理や価格表・請求書の作成、そして確定申告なども自分でやらなければなりません。まずはフリーカメラマンになるためにの準備のステップから見ていきましょう。
フリーカメラマンになるためのステップ
①撮影用に必要な機材を最低限でも揃える
お金をもらって仕事をする以上、プロのカメラマンとして遜色ない最低限の機材を揃えましょう。最低限必要なものは、デジタル一眼レフカメラ・明るいズームレンズ・単焦点レンズ・三脚・ストロボ。
最初から機材を揃えるのにはかなり初期投資がかかりますが、クライアントの側からすると、きちんとした機材を持っている方にお願いしたいのが胸の内です。商売道具ですので、しっかり揃えましょう。
②作品集・ポートフォリオを用意する
どのカメラマンに仕事を依頼するかを考えるとき、クライアントは必ず過去に撮った写真を見せてほしいというはずです。求められたらいつでも見せられるよう、作品集は常に携帯しておきましょう。
ポートフォリオをインターネット上で公開すれば、思わぬ依頼が舞い込む可能性もありますので、ぜひ多くの人の目に触れるようWebサイトで一般公開してください。
フリーのカメラマンが活躍するシチュエーション
写真スタジオよりも安価にカメラマンを手配したい場合
写真スタジオやカメラマン派遣サービスも多数ありますが、予算が限られているなどの理由で、より安価にカメラマンを手配したい場合、フリーランスのカメラマンにチャンスが巡ってきます。
また日頃から積極的に営業活動をしておけば、急遽カメラマンが必要になった場合などに依頼が回ってくることも。フレキシブルに動ければ、重宝され、また次回の仕事につながる可能性が広がります。
結婚式や、企業や団体のイベント撮影がねらい目
とくに狙い目なのが、ブライダル撮影と、企業や団体のイベント撮影です。
新郎新婦がブライダル会場で結婚式の撮影をお願いすると高額な料金になります。そのため、直接依頼を受けることができれば、報酬もブライダル経由で受けるよりもよいケースが多いです。
また、企業や団体主催のイベント撮影もオススメ。写真スタジオに依頼するよりも少しオトク感を出した価格表を作成し、ウェブサイトで訴求していきます。
案件の募集依頼はどこで見つける?相場はいくらぐらい?
求人サイトで簡単に依頼は見つけられる
フリーランスなのに求人サイトというのも違和感がありますが、求人サイトに意外とフリーカメラマン募集が出ていることがあります。業務委託契約で、案件ごとや日給で報酬が決められていることが多いですね。
募集しているのは写真撮影プロダクションで、その下請けとなるので報酬は高くありませんが、実績作りにはピッタリです。
クラウドソーシングで募集を探す
未経験からフリーランスのカメラマンになった方や、駆け出しでまだ実績がない人は、Lancers・クラウドワークスなどのクラウドソーシングで募集を探すのもよいでしょう。
店舗の外観撮影やイベントブースのスチール撮影、従業員の人物撮影などさまざまな案件があります。単価はさまざまですが、条件が合う募集には積極的に応募し、リアルな現場の撮影経験を積むことが大切です。
相場は1日拘束で2万円程度
フリーランスのカメラ撮影相場は、1日拘束で2万円程度と言われています。もちろん経験にもよりますし案件の内容に応じて幅があります。これは直接依頼の場合なので、写真スタジオの下請けやクラウドソーシング経由の案件の場合、これよりも低くなることも。
最初の頃は、実績作りのために依頼金額が低くても案件をこなすことが重要ですが、実績が増えてきたら自分の中でしっかり価格表を持ち、むやみに価格交渉に応じないことも大切です。
フリーのカメラマンは年収に大きな開きがある
フリーランスフォトグラファーの年収は、まさに千差万別。年収100万円~1,000万円まで、実力差がはっきり分かれる職業と言えるでしょう。ちなみに転職情報サイト「はたらいく」が2014~2015年に実施した調査によると、フォトグラファーの平均年収は245万円。月収15-20万円が82.4%を占めています。
売上を伸ばすためには、専門性を高めるなどして、人気カメラマンとして知名度を得ていく必要があることがわかりますね。
年収アップの鍵は、専門分野を作ること
スマートフォンのカメラの精度も上がり、カメラマンに依頼する撮影の単価は下がっている傾向があります。フリーランスとしてしっかりと収入を得ていくためには、「誰でもいい」ではなく「あなたに頼みたい」と言われる存在になることが大切です。「○○の写真ならこの人」という専門分野を作り、ファンを獲得していきましょう。