年が明けて3月には、ついに2018年新卒の採用情報公開が解禁。転職市場が活発化する時期とも重なり、採用や人事部門の方は今から準備に追われているのではないでしょうか。

ですが、人材不足と言われる今の時代、優秀な人材を見つけて、自社に入社してもらうのは、なかなか大変なものです。

そこで重要になってくるのが、「人を育てる」こと。
天才を採用できなくても、育て方次第で優秀な人材を育てられる可能性は、いくらでもあります。

採用・人事担当の方はもちろん、事業部の責任者や、メンターやブラザーとして新人の育成を担当するみなさんにとっても、役立つ本ばかり。ぜひ、ご覧ください。

教えることで、忙しさから解放される!

できる上司は「教え方」がうまい
「自分で動ける」部下を育てる技術


部下に教えるのはめんどくさい、自分のほうが早く・上手くできる・・・もしあなたがこんな風に思っているとしたら、もったいない。なぜって、今いる部下に教えれば、あとはねずみ算式に「人に教えられる」人材というのは増えていくものだからです。
この教える連鎖をつくり出すためのノウハウとテクニックが体系的に書かれているのが本書です。どんどん教えて、どんどん任せて、自分のやるべきこと・やりたい仕事に専念できる環境をつくりましょう。

著者:松尾 昭仁
出版社:日本実業出版社
出版日:2011年11月29日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/17

カリスマはいらない。現場の社員がリーダーになれ(目次より)

トヨタの育て方
How To Develop Human Resources; THE TOYOTA WAY


トヨタといえば「5S」や「カイゼン」など生産現場についての本が多い中、本書では、こうした独自性や強みを生み出す原点ともいえる「人を育てる力」について紹介しています。
1人のデキる人が組織を牽引するのではなく、全員のレベルを底上げしていく育成スタイルだから、メンバー一人ひとりが自分の意思で実践できるものばかり。人材育成のみならず強い組織づくりにも役立つ一冊です。

著者:OJTソリューションズ
出版社:KADOKAWA 中経出版
出版日:2013年9月26日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/168

子育てや学校教育に活かされてきたアドラー心理学は職場でも有効

アドラーに学ぶ部下育成の心理学


本書では、「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史建著)がブームの火付け役となった、アドラー心理学を応用した部下育成術が紹介されています。
心理学といっても小難しい理論を展開しているのではなく、著者の実体験にもとづくアドバイスなので、読みやすく説得力も抜群。「ほめる、叱る、教える」という従来型の教育に限界を感じている方は、ぜひ試してみてください。

著者:小倉 広
出版社:日経BP社
出版日:2014年8月12日
詳細はコチラ→ https://www.flierinc.com/book/399

受け身で教わるだけでは、人は育たない

吉田松陰 松下村塾 人の育て方


伊藤博文や山県有朋など、幕末から明治の激動期において日本の礎を築いた人材を育てたのが、松下村塾のリーダーだった吉田松陰。育てたといっても、一方的に指導することはなく、師弟が一緒になって学び、議論を戦わせることで「自力で学ぶ場」を作ることが松蔭の育成法だったといいます。
松蔭の教育感、教育システムは、150年経った今なお色褪せないどころか、新鮮さすら感じられると思います。

著者:桐村 晋次
出版社:あさ出版
出版日:2014年12月9日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/368

日本で活躍できる人材が、海外で活躍できるとは限らない

異文化間のグローバル人材戦略
多様なグローバル人材の効果的マネジメント


最後に紹介するのは、グローバル人材を育成する方法や派遣した先での組織やマネジメントについて論じた本です。
少子化や消費意欲の低下などで、日本のマーケットが減少傾向にある中、海外進出をする企業がどんどん増えてきています。そこで必要になるのがグローバル人材ですが、どういった人材を育てるべきか明確な定義がないのが現状です。英語ができることは今や最低条件。真のグローバル人材を育て、海外進出を成功させましょう。

著者:フォンス・トロンペナールス、チャールズ・ハムデン・ターナー著/古屋紀人著・監訳/木下瑞穂・訳/西山淑子・翻訳協力/グローバル組織人材開発研究所協力
出版社:白桃書房
出版日:2013年10月4日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/270

記事作成:宮本 雪

本の要約サイト フライヤー

本連載は、1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト「flier(フライヤー)」の記事をもとに再構成したものです。

フライヤー

ノマドジャーナル編集部
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