2015年に行われた国勢調査では、日本の総人口は1億2711万47人と、調査開始以来初のマイナス。10年前の調査時に比べて94万7305人(0.7%)の減少となりました。
今後、日本の人口が増加に転じる可能性は限りなく低い。当然、モノは売れなくなるし、使われなくなるサービスも出てきます。
このままでは日本はお先真っ暗?―いえいえ、そんなことはありません。世界に目を向ければ、人口が増えていてさらに経済成長を続けている国はたくさんあります。その中でも中国とインドは地理的にも近く、将来に渡りかなり有望なマーケットとなり得るはずです。
ですが、いきなり乗り込んでビジネスを成功させられるほど簡単な話でないのも、また事実。孫子の「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。」の言葉通り、まずは敵=海外マーケットを知ることから始めましょう。
30年後の世界のリーダーは中国になるかもしれない
China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」
近くて遠い国、とはよく言ったもの。本書では、2049年までに米国を出し抜くための、中国の極秘計画「100年マラソン」の全貌が明らかにされています。
海外進出や輸出国として中国と関わりのある企業はもちろん、全世界に影響を与える中国の今後の動向を示唆する内容は、すべてのビジネスマン必読の一冊です。
著者:マイケル・ピルズベリー 著、森本 敏 解説、野中 香方子 翻訳
出版社:日経BP社
出版日:2015年9月7日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/742
経済成長率6.49% 快進撃を続ける中国の課題とは?
日系自動車メーカーの中国戦略
タイトルを見て「自動車業界ではない自分は関係ない」と感じた方も、ちょっとお待ちください。たしかに、中国に進出する日本の自動車メーカー向けに書かれた本ではありますが、中国の自動車事情を通して見えてくる環境問題や経済戦略は、どの業界でも活かせるものばかり。タイトルとは裏腹に汎用性の高いビジネス書に仕上がっています。
かならずや、中国という未知の巨大なマーケットを理解する助けとなってくれるでしょう。
著者:柯 隆
出版社:東洋経済新報社
出版日:2015年3月31日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/471
カレー、象、インド式掛け算だけじゃない!意外と知らないインド
インドビジネス40年戦記 13億人市場との付き合い方
インドと聞いて、みなさんはまずどんなことを思い浮かべるでしょうか。数字に強い、約束を守らない、世界的な大企業のCEOが多い・・・こういった断片的なイメージや情報はあっても、実際のところよくわからない人の方が、今の日本では多いかと思います。
ですが、今やインドは世界第2位の人口を誇る大国。市場に参入しない手はありません。そこで有用なのが本書。商社マンとして40年間インドに関わってきた著者が商習慣からコミュニケーションまで惜しげもなくノウハウを伝授。豊富なエピソードが盛り込まれてあり、読み応えもたっぷりです。
著者:中島 敬二
出版社:日経BP社
出版日:2016年4月4日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/889
小国が世界で戦うには?
スイスの凄い競争力
中世には傭兵を輸出するだけの貧しい国だったスイスが、オメガ、ネスレ、クレディ・スイスなど、世界的な企業を多数生み出すようになったのには、どのような変化があったのかを紐解く経済史。
狭い国土、少ない資源など、意外と日本との共通点が多いスイスが国際競争力1位(世界経済フォーラム2014)になるまでの過程を振り返ることで、日本が世界で成功するためのヒントが見つかるはずです。
著者:R.ジェイムズ・ブライディング 著、北川 知子 訳
出版社:日経BP社
出版日:2014年11月4日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/388
Amazonでさえもノウハウを知りたがる世界最大級のネット企業の野望
アリババ 中国eコマース覇者の世界戦略
時価総額2664億ドル(2016年9月16日現在)となり、アジアトップの巨大企業となったアリババグループ。そのわりには、関連書籍が少ないため、実態をよく知らない人も多いのではないでしょうか。
そんなアリババの急成長とさらなる野望の全貌について明らかにしたのが本書です。彼らの恩恵に預かるにせよ、まったく違うビジネスを始めるにせよ、知っておいて損はない話が盛りだくさん。これから起業する方、スタートアップのベンチャー起業の経営者に、オススメの一冊です。
著者:ポーター・エリスマン 著、黒輪 篤嗣 翻訳
出版社:新潮社
出版日:2015年10月15日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/670
記事作成:宮本 雪
本の要約サイト フライヤー
本連載は、1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト「flier(フライヤー)」の記事をもとに再構成したものです。
専門家と1時間相談できるサービスOpen Researchを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。