土地や資源に乏しく、今後は労働力まで減少する日本。企業を成長させるには、程度の差こそあれ、海外に打って出なくてはなりません。そこで必要とされるのが、世界規模(global)の視点で考え、地域(local)視点で行動できる、グローカル人材です。

似たような概念に現地化(ローカライゼーション)というものがありますが、この場合は、マーケティングや広告、イベントなどもすべて現地に任せてしまいます。反対にグローカルでは、現地に対しての本社がすべてを掌握しているという大前提があり、単に現地に合わせるのではなく、あくまでもグローバル戦略の中に現地での戦略がある、という位置づけとなります。

だからこそ、戦略の立案者や現地で実務に当たる人材には、現地の事情に詳しいこと以上に、グローバルな視点をもっていることが求められるのです。「海外進出なんてウチには関係ない」「そんなの優秀な人がやるでしょ?」なんて、他人事のように考えている方が多いかもしれませんが、冒頭でもお伝えした通り、海外に活路を見出さなくてはならない時代は、もうすぐそこまできています。今こそ、グローバル人材への第一歩を踏み出してみませんか。

日本のやり方にも、いいところがたくさんある

グローバル・リーダーの流儀
SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで学んだ


「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるように、他の地域、ましてや他国では、その土地の慣習や風俗にあった行動を取るべきだとされています。その最たるものが海外進出ではないでしょうか。
ノウハウ本には、日本のやり方にダメ出しをしているものも多いですが、それとは一線を画しているのが本書。日本の特殊性や普遍性について述べつつも、否定せずに必要なことを伝えていく。しかも、物語形式で話にぐいぐいと引き込まれていってしまうため、ところどころで挟んである解説がなければ、ノウハウ本だとわからなくなってしまうほど。ビジネス本が苦手という人に、ぜひ手に取っていただきたい本です。

著者:森本 作也
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
出版日:2013年11月29日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/114

「今」を分析しているからこそ、価値がある

大前研一ビジネスジャーナル No.1
強いグローバル戦略/脆いグローバル戦略


誰もがあらゆる情報にアクセスできる現代では、情報を持っていること自体に価値はありません。差がつくとしたら、有用なデータを見分ける力、そしてそのデータをどう見るのかという分析力があるかどうか。おそらく大前氏は、この2つの能力がずば抜けて高いのでしょう。
本書は、そんな大前氏が、グローバル戦略の「今」を明らかにしていきます。世界の国々や企業が行っているグローバル戦略をひとつずつ分析。問題点だけでなく解決策までが丁寧に説明されていることで、明日からでもすぐに活かすことができます。また、刻々と変わるデータや情勢に対応できるよう、電子書籍にしていることも大きなポイントです。

著者:大前 研一監修、good.book編集部編集
出版社:masterpeace
出版日:2014年11月07日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/359

ビジネスを加速させる、「地理」という新しい視点

図解地政学入門
世界のニュースがわかる!


民族間の争いでテロが頻発し、海外出店が頓挫してしまった。こんなニュースを聞いたことがあるかと思います。こうした事態を未然に防ぐにはどうしたらいいのか?その答えのひとつが「地政学」にあります。
地政学とは、地理的な条件が一国の政治や軍事、経済に与える影響を考えること。世界で起きている現象を捉え、ビジネスや政治の判断に活かすには、この視点を持つことが重要なのです。あまり馴染みのない学問の場合、やはり優先すべきは、読みやすさ。小泉内閣や第一次安倍内閣でブレーンとして活躍した博学な著者の筆で書かれた本書は、入門編にぴったりです。

著者:高橋 洋一
出版社:あさ出版
出版日:2015年12月17日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/780

「YES」「NO」を言わない人間はプロではない(目次より)

90日間で世界のどこでも働ける人になる


これまで紹介してきた3冊は、グローバル戦略をする「会社」を主語にした場合に有益な本。代わってここでは、いちビジネスパーソンとして、海外勤務になった時に役に立つ本をご紹介します。
グローバル人材というと、とかくMBAを持っているとか、英語が流暢と思いがちですが、もっと大切なことがあると著者は言います。著者本人の体験をもとに、仕事に対する姿勢や、コミュニケーション、評価など、なかなか明文化されにくい事柄にどう対処するかといった、さまざまな「知恵」を披露。事前の予習だけでなく、困ったときの便利帳としても、大いに活用できます。

著者:白藤 香
出版社:総合法令出版
出版日:2015年09月05日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/675

正しくチャレンジし、失敗することが、成功につながる

その考え方は、「世界標準」ですか?
失敗をチャンスに変えていく5つの力


成長する、成功するには、とにかくチャレンジすることが大切だ、とよく言います。また、チャレンジして失敗することで得られることもある、とも聞きます。ですが、当たって砕けろでは、やはりダメ。正しい方向にチャレンジし、失敗することで、学びや成長が得られるのです。
では、正しくチャレンジするにはどうしたらいいのでしょうか?本書では、5つの力が必要だと説明しています。10代で起業、生体認証技術をの開発、内閣府参与への就任など、世界的起業家として活躍する著者の話だからこそ、説得力は十分。経歴だけ見ると「雲の上のような人」ですが、考え方や行動は誰にでも、すぐにできるものばかり。ひとつずつ実践してみてください。

著者:齋藤 ウィリアム 浩幸
出版社:大和書房
出版日:2013年12月21日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/159

記事作成:宮本 雪

本の要約サイト フライヤー

本連載は、1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト「flier(フライヤー)」の記事をもとに再構成したものです。

フライヤー

ノマドジャーナル編集部
専門家と1時間相談できるサービスX-bookを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。