突然ですが、みなさんは何のために働いていますか?新卒で入社した頃には、大きな夢や目標を持っていたはずなのに、いつのまにか生活のためだけに仕事をしていたり、忙しくしているうちに毎日が過ぎてしまっていませんか?

安倍総理の肝いりで働き方改革が推し進められ、各企業でも、時短勤務や在宅ワーク、副業の解禁など、柔軟な働き方ができるようになる中、「自分はどうしたいんだっけ?」と、ふと考える機会も増えてきていると思います。

ですが、自分ひとりだけで考えていると、堂々巡りになりがちですよね。そこで役立つのが、「本」なのです。具体的なアドバイスが見つかることもありますし、本が語りかけてくることに答えたり、考えてみたりすることで、自然と思考がまとまって、スッキリするという効果も。

友達や同僚に語るのは、なんとなく恥ずかしいですが、本が相手なら大丈夫。(からかわれたり、ダメ出しされたりしないですからね)正直な気持ちをさらけ出し、働くことの意味や働き方を見つめ直してみませんか。

10年後、自分はどこでどんな仕事をしているのだろう?

ワーク・シフト
孤独と貧困から自由になる働き方の未来図


働き方について考えるなら、まず読んでほしいのが本書。テクノロジーの発展やグローバル化など5つのトレンドと32の要素から未来の働き方を予測し、漠然と迎える未来に待ち受ける貧困と、主体的に築く未来で創る自由な人生を描いていきます。
2025年の日常をリアルに伝える内容に、恐ろしさを感じる方もいるかもしれません。しかし、本書が本当に伝えたいのは、働き方も、未来も自分次第でいくらでも変えられるということ。目を背けたくなることでも、まずは「知る」ことからすべてが始まるのです。

著者:リンダ・グラットン著、池村 千秋訳
出版社:プレジデント社
出版日:2012年07月31日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/21

迷ったら「挑戦」を選ぶ(目次より)

「社長」を狙うか、「社畜」で終わるか。
思い通りの働き方を実現する経営者思考


高校1年のときに「40歳で社長になる」と決め、実際にトリンプの社長になった吉越氏が、自身の働き方について綴ったのが本書です。
特に印象的なのが、序章にある「安定志向の人こそ、社長を目指せ」というメッセージ。安定して働きたい人の場合、ふつうは従順に仕事をこなそうと考えますが、吉越氏は真逆の発想をします。つまり、自分で仕事をつくり、組織をまとめ引っ張るリーダーシップを身につけることで、食いっぱぐれない=真の安定が得られるのだといいます。実際に社長になるかどうかは重要ではありません。「社長を狙う」働き方で、成長と成功を掴みましょう。

著者:吉越 浩一郎
出版社:日本実業出版社
出版日:2013年11月14日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/62

世の中には、変えてはいけないこともある

働く力を君に


全世界6万店、国内1万9000店、押しも押されぬ世界最大のコンビニエンスチェーン店であるセブン-イレブン。本書によると、大ヒット商品となった「金の食パン」ですら発売日当日からリニューアルを始めるなど、常に挑戦と変革を繰り返すことで、ここまでの成長ができたといいます。
こうした変化と同じくらい、創業者・鈴木敏文氏が大事にしていたのが、「お客さまの立場に立つ」というブレない視点を持ち続けること。ビジネス戦略だけでなく、働き方や人生にも応用可能な”成功の方程式”。あなたも身につけてみませんか。

著者:鈴木 敏文、勝見 明
出版社:講談社
出版日:2016年01月19日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/751

スターバックスはコーヒーを売っているのではない(第3章)

ミッション
元スターバックスCEOが教える働く理由


なぜスターバックスはたくさんの人から選ばれ、そして愛されているのでしょうか?それは、「人々の心を豊かで活力あるものにするために-ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」というミッションが明確で徹底されているから。商品やお店づくり、スタッフ一人ひとりの行動など、小さなことにも見て取ることができます。
本書では、スターバックスやボディショップの経営者を務めた岩田氏が、こうしたミッションの重要性を説いていきます。有名ブランドの成功事例に終始しているのでもなく、「飲食店なら〇〇すべき」といった押し付けでもない。ミッションを自分で見出し考えることの大切さ、そして方法論を学ぶことができます。

著者:岩田 松雄
出版社:アスコム
出版日:2012年10月08日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/498

仕事はつらいもの?それとも、おもしろいもの?

「このままでいいのか」と迷う君の 明日を変える働き方


仕事には、大きく分けて2つの考え方があります。「強制的にやらされるもので、つらいもの」と思い込んでいる人もいれば、逆に、「おもしろく、やりがいのあるもの」と期待を持っている人もいます。そのどちらも正しいという立場を取る著者の金井氏が、読者と一緒に仕事の本質や会社の付き合い方を考えていくのが本書です。
自分なりのキャリアを見つける参考書としてはもちろん、20代、30代の働く若者のリアルな悩みや迷いに触れることで、「自分だけじゃない」と大いに勇気づけられることでしょう。

著者:金井 壽宏
出版社:日本実業出版社
出版日:2014年03月13日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/200

記事作成:宮本 雪

本の要約サイト フライヤー

本連載は、1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト「flier(フライヤー)」の記事をもとに再構成したものです。

フライヤー

ノマドジャーナル編集部
専門家と1時間相談できるサービスOpen Researchを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。