前回に続き、アメリカ人の副業コンサルタントがおすすめする、アメリカのおもしろい副業を紹介します。

■大学受験用エッセイの添削

アメリカのほとんどの大学は受験の際にエッセイの提出を求めます。アメリカでは、特に受験生の親を中心にエッセイの添削を求めるニーズがあり、それなりに稼ぐ事が出来るそうです。最近の日本でも論文の添削を請負う人がスキルマッチングサイトに出現し始めていて、日本でも同じような副業が成立しそうな兆しを見せています。

■オンライン・デート・コンサルタント

異性とのおしゃべりが好きだという人にはオンライン・デート・コンサルタントがお勧めです。デートするのが不安だ、何を話していいのかわからないといった人にオンラインでアドバイスを与えるニッチなコンサルタントのニーズが高まってきています。アメリカにはそういう人材を登録する専門ウェブサイトが存在します。

■Uberドライバー

都市部にお住まいで車をお持ちなら、Uberドライバーが手っとり早く稼げます。夜間や週末などの繁忙時は特に稼ぐ事ができます。ある調査によると、ロサンゼルス地区のUberドライバーの平均時給は19ドルで、フルタイムで働くと年間に4万ドル(約440万円)程度稼ぐ事が出来るそうです。

■Turoへ車を貸し出す

車をお持ちで普段あまり乗っていないという方にはTuroへ車を貸し出すことをお勧めします。Turoは車のオーナーとレンタル希望者をつなぐマッチングサイトで、レンタルが成立すると手数料が引かれてレンタル料がオーナーに支払われます。例えば、市場価格2万ドル(約220万円)程度の車が月に15日間レンタルされると、オーナーに年間6,501ドル(約71万5千円)が支払われます。

■モバイル・ランドリーサービス

洗濯がお好きな方にはモバイル・ランドリーサービスがお勧めです。Yコンビネーター発のベンチャー企業が立ち上げたCleanlyは、洗濯をしてもらいたい人と洗濯をしてくれる人とをつなぐマッチングサービスで、現在アメリカでブレークしつつあります。仕事は簡単で、ユーザーの自宅へ洗濯物を取りに行き、洗濯して配達するだけです。Cleanlyによると、Cleanlyはニューヨークエリアだけで年間250万ドル(約2億7500万円)を売上げ、そのうちの77%を洗濯する人に支払っているそうです。ユーザーのリピート率も76%と高く、比較的安定した売上が見込めるのも魅力です。

■出張シェフ

料理が得意な方には出張シェフがいいでしょう。各種のアウトソーシングサイトに加え、パーソナルシェフをオンデマンドで派遣する専用サイトが複数存在しています。誕生日や結婚記念日などのイベントや、週末に本格的な家庭料理を家族全員で楽しみたいといったニーズから出張シェフの人気が高まっています。リピートオーダーが獲得出来れば、出張シェフも安定した売上が見込めるでしょう。

■Amazonでのプライベートブランド品販売

Amazonで物を販売するAmazonビジネスもアメリカで人気の副業です。ほとんどのAmazonビジネスはAmazonに既に登録された商品を販売するものですが、お勧めはプライベートブランド品の販売です。プライベートブランド品を販売することで価格競争を防ぎ、十分な利益を確保することが可能になります。価格50-70ドル程度の消耗品などは特にお勧めです。

ということで、二回に渡ってアメリカの面白い副業を紹介させていただきました。いずれもユニークで面白いものばかりです。何よりも、アメリカ人の、あらゆるものを現金化して収入にしようとする姿勢が素晴らしいです。日本人にはマーケティングとマネタイジング(現金化・収益化)の能力が不足していると思わされますが、こうした、何でもマネタイズしようという姿勢は大いに学ぶべきだと思います。マネタイジングの能力を高め、結果的に収入が増える。そのようなハッピーな副業がどんどん増えてゆく事を祈る次第です。

記事制作:
ジャパンコンサルティング合同会社
代表 前田健二

ノマドジャーナル編集部
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