今から10年位前でしょうか、情報商材ブームと言うのがありました。情報商材とは、文字通り何らかの情報をまとめたマニュアルやレポートで、多くが「儲かる系」のマニュアルやレポートですが、結構な値段で販売されていました。最近、この情報商材が改めてブームの兆しを見せ始めているようです。今回は情報商材について書いてみます。
■それなりに儲かる「簡単に儲かる系情報商材」
情報商材と言えば、「簡単に儲かる系情報商材」を思い浮かべる人が多いでしょう。株式投資、FX投資、競馬、競輪、パチンコ、先物投資等々、「○○○をやるだけですぐに儲かる」「○○理論で絶対に儲かる」と言った安易な売り文句で購入を迫るものです。通常はアフィリエイトなどで宣伝し、ランディングページへ誘導して販売するケースが多いようです。株式投資やFX投資などの場合、専用ソフトと抱き合わせで販売されるケースが多いようです。
私の知り合いの女性に、投資系のこの類の情報商材を売っている人がいました。具体的な金額は教えてくれませんでしたが、一時は相当儲けていたようです。都内の高級マンションに住み、高級ブランド服に身を包んだ彼女は、その世界では知る人ぞ知る有名人でした。
やがて、「真っ当な会社」へ就職したという彼女から私の携帯へ電話がかかってきました。話を聞くと、Googleで彼女の名前や○○投資というキーワードで検索すると彼女の名前があちこちに出てくると言うのです。それを新しい職場の人に知られるとまずいので、何とかする方法を知らないかと言うのです。なるほど、何だかんだ言っても後ろめたい気持ちはあったのだと思いながら、私はその方面に詳しい会社の連絡先を教えてあげました。
■情報商材を売るのであれば「真っ当な情報商材」を
いくら儲かるからとは言え、この種の「簡単に儲かる系情報商材」を売る事はお勧め出来ません。一時的に儲かったとしても、自分のキャリアにマイナスの影響を与える可能性があります。情報商材を売るのであれば、おススメは自分の業界に特化した情報商材です。
自分の業界に特化した情報商材とは、具体的にどのようなものでしょうか?私の別の知り合いに、ある印刷技術の中核技術に非常に詳しい人がいます。その人は、毎年ヨーロッパで開催されるその技術関連の展示会へ出席し、新しい技術や注目すべき会社などを取材して情報をまとめ、レポートにして販売しています。業界の人を対象にした専門のレポートですので結構な値段で販売されています。購読者はリピーター化していて、コンスタントに売れているようです。
このように、自分の業界の関係者が、ライバル企業も含めて、軒並み関心を持つテーマがあれば、それを取材や調査をしてまとめるのです。そのようなテーマを見つけることが出来れば、業界特化型情報商材ビジネスを成立させる事が出来るでしょう。
■場合によってはクラウドファンディングの利用も
ところで、前にそうした業界特化型の情報商材を作りたいというクラウドファンディングのキャンペーンを見たことがあります。確かドローンの業界だったと思いますが、アメリカのドローンベンチャーを取材して情報を取って来るのでその費用を出して欲しいというものでした。渡航費用や宿泊費と制作費用などの総額が示されていましたが、それほどべら棒な金額ではなかったと記憶しています。業界特化型情報商材の企画を、とりあえずクラウドファンディングに出してみるというのも、やり方としては面白いかも知れません。
ということで、今回でシリーズはとりあえず終了となります。次回からは新シリーズが始まります。世界中から面白い副業の情報を集めて皆様にお伝えしたいと思います。引き続きお読み下さいますようお願いいたします。
記事制作:
ジャパンコンサルティング合同会社
代表 前田健二
専門家と1時間相談できるサービスOpen Researchを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。