フリーランスでは契約が大切!!
フリーランスになった時にどのように仕事を受けるか考えたことがありますか。会社員であれば会社間で契約を結んでくれるので、何かトラブルが起こったとしてもあなたに被害が及ぶことは少ないですが、フリーランスの場合は違います。時にはお金が支払われないということもあります。ここではフリーランスにとって契約書が必要な理由を説明します。
フリーランスに契約書が必要な理由は?
フリーランスに契約書が必要な理由は何でしょうか。その理由はトラブルを防ぐためです。フリーになると意外と多いのが、口約束で仕事を受けることです。友達だから、知り合いだからと簡単に仕事を受けてしまうと、関係が悪くなってしまった時に「あの仕事はなかったことに」と言われることもあります。しっかりと契約を結んでいないので、トラブルが解決せず、結局お金が支払われないということもあります。しっかりとした顧客であれば相手側が契約書を用意してくれていますが、相手が個人だったり、小さい会社だったりする場合はこちらから契約書を用意するようにしましょう。
フリーランスが結ぶ業務委託契約とは?
フリーランスになって仕事を頼まれる場合に結ぶ契約は業務委託契約と言います。業務委託契約には請負契約と委任契約があります。ここでは請負契約と委任契約の違いについて、また特に契約が必要な職種についても説明します。
請負契約?それとも委任契約?
業務委託契約を結ぶ際にはその契約形態について理解しておく必要があります。請負契約とは成果物を納めることで報酬が発生する契約です。そのためその作成プロセスについては特に契約時に指定がなければ問われることはありません。それに対して委任契約は成果物ではなく、その業務自体に報酬が発生します。例えば受付業務などは成果物では考えることができませんよね。そのためそのような業務の場合は委任契約を結ぶのです。フリーランスで働く場合は成果物を納めることが多いので、ほとんどの人が請負契約になるでしょう。
特に契約書が必要な職種は?
フリーランスの場合、どの職種でも業務委託契約を結ぶ必要があるのですが、以下の職種の場合、特に業務委託契約をしっかり結んでおいた方が良いです。理由としては特にトラブルが多いからです。「ちょっとイメージが違った」「もっとこうしてほしい」など永遠に仕事が終わらない、修正が続くということもあります。しっかりと契約を結んで、どこから追加料金が発生するのか明確にしておく必要があるのです。ここではそれぞれなぜ契約書が特に必要なのか説明します。
1.デザイナー
デザインは納品された時に「イメージが違う」「修正してほしい」と言われるのが多い分野です。デザイナーの責任での修正なのか、発注者の責任なのか明確にしておきましょう。
2.エンジニア
特にプログラマーの場合、「もっとこんな機能が欲しい」と言われることがあります。それは契約時にどのような機能が欲しいのか、しっかりと詰めておくことで防ぐことができます。
3.イラストレーター
イラストレーターもデザイナー同様、「イメージと違う」とか「修正してほしい」と言われることがあります。こちらもしっかりと契約で縛ることはもちろんこと、打ち合わせを綿密にしておく必要があるでしょう。
業務委託契約を結ぶ際の注意点は?
業務委託契約を結ぶ際の注意点があります。これらの点を特に注意してしっかりと業務委託契約を結ぶようにしましょう。
1.収入印紙
請負契約の場合、収入印紙の金額は契約金額によって変わります。詳しくは国税庁のホームページにありますので、こちらを確認しておくと良いでしょう。また印紙税は文書作成者が負担するということを覚えておきましょう。再度使用ができないように押印を忘れないようして下さい。
なお、あまり知られていませんが、委任契約の場合は委任契約の場合は収入印紙は必要がありません。ただし、実態が委任なのかどうかなど細かい条件がありますので、専門家に相談の上、判断した方が良いです。
2.印鑑
印鑑として使用できるのは「登録印」「認印」どちらでも可能ですが、「登録印」の方が無難です。基本的には「記名」+「押印」です。これらは契約書の最後にするのが一般的ですが、契約書が1枚でない場合は他のページにも確認したことが分かるように、押印する必要があります。そのため複数ページに渡る契約書がある場合は、冊子のように閉じておく方が良いでしょう。
業務委託に必要な項目は?
業務委託契約書を自分で作るとなった場合、どのような項目が必要なのでしょうか。ここでは必要な項目についてご紹介します。
1.何を業務として請け負うのか明確にすること
業務として何を行うのか明確にしておきましょう。そうでないと「これもやって下さい」と言われかねません。追加料金を取るためにも必要な項目です。
2.報酬金額の記載
報酬金額はとても重要ですよね。後で金額を変更するのは難しいので、よく考えて金額を決めるようにしましょう。
3.成果物の権利について
成果物の権利に関しては基本的に作成者にあります。こちらを譲渡する場合は契約書に明記する必要があります。
4.契約期間と契約解消について記載すること
契約期間と契約解消はとても重要です。契約期間について記載がないといつまでも仕事をさせられることがあります。こちらを明記して、それ以降は追加料金が発生するということを書いておきましょう。また契約解消については双方の同意が必要であることが一般的です。その項目も設けておきましょう。
5.契約期間後について
契約後に何かあった場合に、どのような対応をするのか記載しておきましょう。
6.秘密保持契約
秘密保持契約は必須です。細かく契約しておきたい場合は別途秘密保持契約書を準備しましょう。
業務委託契約書テンプレート例
以下のテンプレートが参考になりますので、業務委託契約書を作成する場合は参考にしてみましょう。
業務委託契約書は専門家に見てもらおう
業務委託契約書は自分に作ることができますが、最後には専門家に見てもらった方が無難です。あとでトラブルになった時に専門家に見てもらっていれば、その方に相談することもできます。報酬に関わることですからしっかりとして、充実したフリーランス生活を送ってください。
記事作成/ジョン0725