マインドフルネスとは

昨今、にわかに注目されている「マインドフルネス」という考え方。名前だけを聞けば宗教や哲学のように感じる方も多いと思いますが、実は正解であって少しだけ不正解になります。

元々は仏教から生まれているので、宗教殻の考え方と言えるかもしれません。

このマインドフルネスがなぜ注目されているのか、その効果や、そもそもマインドフルネスが何なのかといったところから紹介していきます。

瞑想ではなく「考え方」

マインドフルネスの名前を知っている方からすれば、一番に「瞑想」を思いつく方が多いのではないでしょうか。

しかしこの瞑想は、マインドフルネスの状態に持って行くための「手段」であって、瞑想そのものを目的としたものではありません。

マインドフルネスとは、ただただ「今この時に集中すること」なのです。

精神状態をフラットにすることが重要

日本人にはなじみ深いアニメや漫画で表現される「ゾーン」という状態、と言えばわかりやすいかもしれませんね。

今していることだけに、とことん集中し、他のことを考えない。極限までフラットな状態に持って行くことこそが「マインドフルネス」なのです。

今していることだけに集中することができれば、いらない雑念を取り除くことができるので、結果的にパフォーマンス向上の効果が、期待できるという考え方ですね。

ビジネス以外にも予防医学などからも注目

またマインドフルネスは、Googleやフェイスブックなどの大手企業が取り入れていることから、「自己啓発」の面が強調されています。しかしそれだけではなく、予防医学など医療の面からも注目を浴びているんです。

後述しますが、マインドフルネスには「ストレス軽減」の効果も報告されているので、鬱病の予防、ホスピスの緩和ケアなどにも取り入れられています。

マインドフルネスの効果

上記でも軽く触れましたが、マインドフルネスによって得られる効果とは、どのようなものがあるのでしょうか?

期待できるとされているものや、一般的に言われている効果が以下になります。

  • 集中力の向上
  • ストレス、不安感の緩和
  • 想像力、直観力、洞察力などの底上げ
  • 大脳皮質の発達の遠因

などなど。パッと見ているだけでもそんなにいいことがあるのか!とびっくりしてしまうようですね。

マインドフルネスの状態とは簡単に言ってしまえば、好きなことを夢中になってやっている際に、あっという間に時間が経過していたと。いうような、高い集中力を意図して出せるようにするための考え方。

集中して物事に当たるということは、雑念を吹き飛ばし、その時だけでもストレス減や不安を忘れることができますよね。

マインドフルネスをよく知れば知るほど、合理的な手段であることがわかるのではないでしょうか。

マインドフルネスのやり方

ではここからは実際に、マインドフルネスの状態に持って行くための「やり方」を見ていきましょう。

有名なところでは「瞑想」がありますが、仕事中に瞑想をするというのもなかなか難しいですよね。瞑想以外に方法もいくつか紹介するので、自身に合ったやり方を見つけてみましょう。

一番有目なのが瞑想

瞑想以外にもやり方はあるとは紹介しましたが、一番有名であるということは、一番マインドフルネスの状態に持って行きやすいやり化であることも事実。

まずは基本を押さえておきましょう。

  1. 姿勢を正す
  2. 深い呼吸を意識する
  3. 呼吸だけに集中していく
  4. 集中があまりに途切れるようならそこまでにしておく

拍子抜けするほど簡単と感じた方も多いのではないでしょうか。難しいことをするわけではないので、今すぐにでも挑戦してみることもできますね。

瞑想をする時間の長さや、いつするべきなど、という縛りはありません。できるときにできるだけやってみましょう。

また雑念がわいてきたときは、この雑念を「ごみ箱に捨てる」または「蓋のついた箱の中にしまう」というイメージをすると、雑念から離れやすくなりますよ。

寝ながらでもできる?

瞑想をしていたはずが眠ってしまった。などという話を聞くこともあるので、寝ながらでもマインドフルネスの瞑想は有効だと思いますよね。

しかしマインドフルネスの瞑想は、集中する状態を意図的に起こせるようにするためのもの。

これから眠ろうというときに覚醒してしまっては、体の疲れを取ることができないので、寝ながらの瞑想はあまりお勧めできません。

しかし何度もいうように、マインドフルネスは極限まで集中できる状態へ持って行くための手段。集中する対象を呼吸から、今やっていることに移して練習することは可能です。

食事の時間や音楽を聴いているときなどは、絶好のチャンスでもありますよ。今食べている食事を味わいだけではなく香りや見た目、食感まで駆使してしっかりと味わいつくす、今聞いている音楽も、もっと深いところまで聞き取れるように耳に神経を集中させる。

これらもマインドフルネスへ持って行くためのやり方になります。

訓練すればいつでもできるように

上記で紹介したように、マインドフルネスへ持って行くためのやり方は、いたるところに用意されているとも言えます。

毎日少しづつ訓練することで、いつでもその集中力を引き出すことができるようになりますよ。

最初は自宅内で瞑想をし、少しづつ慣れてきたら外出中の食事や音楽、本を読むことなど、やり方の幅を広げていきましょう。

気軽に気分転換として取り入れてみよう

マインドフルネスとはどういったものなのか、やり方や効果までご紹介してきました。スピリチュアルなものではないかと、敬遠されていた方からすれば、まったく違ったとびっくりされた方もおられるかもしれませんね。

一日人と話すことがないというケースもあり得るフリーランスにとっても、ストレス軽減の意味から大きな効果が期待できます。

パフォーマンス向上、ストレス軽減、人目を気にしなくてよいフリーランスの特権を活かして、日頃から積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。