起業のアイデアは、書籍やセミナーなどで求めることもできますが、まずは自分の中から探すことが重要です。人から勧められたものではなく、自分自身の引き出しからアイデアを出す方がやる気や愛着も湧き、モチベーションアップにもつながるのです。そこで今回は、自分の中にある起業のアイデアを発掘する方法について紹介していきます。
自分が好きなことからアイデアを出す
サラリーマンとして「やるべき仕事」をすることに慣れてしまった大人は、自分の好きなことすらわからなくなっている可能性が大いにあります。もしかして、あなたも自分の好きなことが見えなくなっていませんか?「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、もし好きなことを仕事にできたら、加速度的な成長を見込めます。その他大勢のライバルより、抜きんでる可能性も高まるでしょう。好きなことで起業するのは、非常にメリットがあります。自分の好きなことは何か、今一度問いかけてみましょう。昔ハマっていたこと、時間をわすれて熱中したこと、時間さえあればやっていたこと等々・・。思いつく限りにメモってみてください。
ただし、好きなことを連想する際、気を付けるべきことがあります。それは「こんなことで稼げるわけがない」という疑念を排除すること。好きなことがビジネスに直結することなんて、なかなかありません。大抵の好きなことがお金にならないことでしょう。だとしても、自分でブレーキをかける必要はありません。ゲームにハマっていたのであれば、素直に「ゲーム」とメモするのです。好きなことをどう事業化するかはまた別のこと。まずは心を開放して好きなことを自由に書き綴ってみてください。
人よりうまくできたことを思い出す
あなただけにしかない強みは、大きな起業のアイデアになります。子供の時から努力したつもりがないのに、サクサクと上手にできたことはありませんか?他の人がなかなかできないことを意識せずに自然とできたことはないですか?
たとえば・・・
・人と話すのが得意だった
・絵を描くのが早かった
・物覚えがよかった
・忘れものをすることがなかった
・早起きが得意だった
・遅刻を絶対しなかった
・風邪を引いたことが一度もない
これらすべてが、起業のためのアイデアになりえます。自分が好きなことと同じく、得意なことを仕事にすると圧倒的な早さで成長できるため、他の追従を許すことがありません。独立・起業という厳しい戦いの中でも、生き残る可能性が高まります。何がうまくやれていたのか忘れてしまっている場合は、両親や旧友に聞いてみるのもいいでしょう。自分では覚えていなかった意外な特技などを知るきっかけになります。
今までで1年以上続けられたことをピックアップする
「継続は力なり」と言いますが、ビジネスを成功させるうえで最も重要なのは「継続」です。どんなに優秀な人でも、始めてすぐに結果なんてでません。歯を食いしばる時期が必ずあります。苦しい時期を生き残ることこそ、起業を成功させる唯一の方法なのです。
もし今まで1年以上続けられたことがあったのだとしたら、それをビジネスに組み込むといいかもしれません。すでに長い間続けることができている事は「慣れ」もあるため、これから先も続けることができやすいです。続けることが最も重要なビジネスの世界で、「すでに継続することができたという事実」は大きな自信にもなります。今まで1年以上続けることができた「何か」をぜひピックアップしてみてください。
「絶対無理だと思っていること」を掘り出す
「自分には〇〇なんて絶対にできない」「○○を実現させるなんて無理だ」このようなネガティブな思考に取りつかれることってありますよね。特に自分の将来について考えたときは、自然とポンポン思い浮かぶものです。しかしそれこそがあなたの本当にやりたいことかもしれませんよ?「○○したい」という気持ちがあるにも関わらず、「それをやってしまうと××になってしまう・・」という失敗イメージで、やりたいことを押し潰していませんか?
人は自分が一番したいことをやっている時が最も幸福で、輝いています。絶対無理だと思っていることこそ、あなたが一番したいことなのかもしれません。一番したいことほど、強く「無理だ」と思ってしまうものなのです。「絶対無理だ」と思うことを今すぐに始めるなんて、困難極まりありません。とりあえずメモして、「自覚」だけしておきましょう。
まとめ
以上、初めて起業する人に向けて、「起業アイデアの出し方」について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?今回紹介した方法は、あくまでの「とっかかり」です。あなた自身がもつ「成功する可能性の高いアイデアの原石」を掘り出す方法でしかありません。原石を掘り出したら、「どうやって収益化するか」などの、いわば「研磨作業」が待っています。研磨に失敗することだってたくさんあります。見つけた原石をひとつだけ大事に抱えていても仕方ありません。まずはなるべくたくさんアイデアの原石を掘り出してみてください。
記事制作/イソダ カツヤ
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