起業すると今まで通りの生活ができなくなります。様々なことを無理する毎日のため、知らず知らずのうちに健康を崩していくことが多いのです。健康を損なってしまえば、起業どころではありません。「体が資本」と言われるように、スタートアップを成功させるには健康維持も重要なのです。

そこで今回は、今後起業する人向けに起業時における健康維持の方法をご紹介。忙しい毎日の中で「これだけは気をつけるべき」という点に絞って紹介していきます。

睡眠時間を確保する

スタートアップしたばかりの時期は、睡眠不足になりがちです。外回りができるのは昼間だけなので、日が暮れるまで挨拶や打ち合わせに費やす日々が続くでしょう。しかし外回り業務以外にも会社を運営していくうえで必要な業務や作業はたくさんあります。昼間にできなければ夜にするしかないため、睡眠時間を削ることになるでしょう。外回りに朝9時には出て、19~20時頃に帰ってくる。その後各種業務をこなしていくと、いとも簡単に深夜2~3時になっています。起業したばかりの「あるある」ですよね。

睡眠不足は自分では気づかない深刻なダメージを蓄積していきます。スタートアップ時は一種の「ハイ」な状態なので、睡眠不足によるダメージに気づきにくいですが、ある日最悪の結果として突然気づくことになるでしょう。実は新米経営者の多くが、突然倒れて入院しているのです。どんなに忙しい日々でもなるべく6時間以上の睡眠をとりましょう。

とはいえ、スタートアップ時には昼間の活動は不可欠なので、なかなか削ることはできません。削ることができるのは夜の業務になるでしょう。時間のムダになっている作業はないか、仕事内容を見直してみてください。効率化できる業務がきっとあるはずです。

タバコはほどほどに

起業したばかりの時は、何かと精神をすり減らすことが多いです。そのせいか企業前よりもタバコを吸う量が多くなってしまうことは、少なくありません。中には、起業前までは一切吸っていなかったのに、起業後のストレスがきっかけで吸い始める人も。タバコの健康被害については、すでに周知の事実なので説明不要でしょう。

嗜む程度ならば大きな健康被害になることも少ないですが、度を超えた喫煙量であれば話は別。起業時は何かと多く吸ってしまいがちなので、健康被害を及ぼす量まで吸ってしまうこともしばしばあります。タバコを吸ってしまいたいこともあると思いますが、後々の健康被害を考慮してほどほどの量を嗜むようにしてください。どうしても吸う量を減らせないようでしたら、健康被害を減らすことのできる加熱式タバコを使ってみてはいかがでしょうか。

運動することを忘れない

スタートアップ時に問題となりがちなのは「腰痛」です。外回り時の移動時間も長いですし、パソコンを使った座り仕事も多くなります。気づけば重度の腰痛になっていることも少なくないでしょう。

特に身長の高い人だと、ものすごいスピードで腰痛が悪化していきます。腰痛が悪化してしまうと、まともに歩けませんし、座ることもできません。初期の痛みは我慢できますが、悪化した後の痛みは相当なもの。日ごろから腰痛が起こらないよう、予防のための運動をしておくことをオススメします。

もっとも効果的で簡単な運動は「ラジオ体操」です。かの有名なアニメ制作スタジオも座り仕事が多すぎて多発した腰痛対策のために、朝一番のラジオ体操を習慣にしています。毎日ラジオ体操するだけで可動域がのび、凝り固まった筋肉をほぐせるので、腰痛を予防することができるでしょう。

最低限の栄養を考えた食生活を

起業したばかりの時はとにかく時間がありません。いつもいそいそと慌ただしい毎日を過ごすことになるでしょう。時間がないと削られてしまうのは、睡眠時間だけではありません。食事のための時間も削ってしまいがちです。

大抵の場合、コンビニ弁当かインスタントラーメンですますことになるはず。食生活の乱れはすぐに健康被害をもたらしませんが、徐々に悪影響がでてきます。まず影響が出てくるのは肌でしょう。すぐに乾燥したり、油っぽくなったり、またはニキビや吹き出物がドンドンできたりと、様々なトラブルが出てきます。

もし外回りで人に会うことが多いなら、過度な肌トラブルは悪印象につながることも。また自分自身の士気を下げてしまうことにもなるでしょう。肌トラブルが出てきているにも関わらず、食生活を改善しなければ体力もドンドン低下してきます。肌に異変が出てきたら、できる限りの食生活改善を心がけましょう。

栄養バランスを考えた自炊ができれば完璧ですが、スタートアップ時はさすがに無理です。野菜や魚を手軽に食べられるセルフサービス式の食事処にいくことをオススメします。

まとめ

以上、起業時における健康維持の方法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?健康を守るために、最低限意識すべきポイントを理解いただけたと思います。今後起業に挑戦する際は、今回紹介した知識をぜひ活用してみてください。

記事制作/イソダ カツヤ

ノマドジャーナル編集部
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