友人や家族であっても、なかなか聞けない「年収」。でもやっぱり、気になりますよね?国税庁の調査によると、2014年の正社員の平均年収は478万円、非正規社員はこの半分にも満たない170万円にとどまっているそうです。

今の生活でもギリギリなのに、結婚や出産・子育て、マイホーム購入と、お金が必要なシーンは人生でたくさんあります。中でも最大の問題が、老後の資金をどうするかということ。野村不動産アーバンネットが出した試算(※)によると、60歳〜85歳までにかかる生活費(食費、住居費など)は月24万円×12カ月×25年で、締めて7200万円。夫婦2人の公的年金を合わせても5000万円に満たないため、約2000万円を自分で準備しておく必要があるのです。
※生涯賃金から考えるライフプランシミュレーション「老後にかかる費用」 https://www.nomu.com/loan/lifeplan/k_afterretiret_01.html

一時期、カード会社の「お金で買えない価値がある」というCMが頻繁に流れていたことがあり、もちろんこれに異を唱えるつもりはありません。しかし、愛や夢や思い出だけでは生きてはいけないのも、また事実。お金があって困る、ということはないはずです。

そこで今回のテーマは、ずばり「お金」。たくさん働いても収入が増えない今の時代、お金を増やすには自己責任で知識を身につけ、お金についてしっかりと考えてみることが必要です。まずは、節約、投資・・・などなど、自分にあったお金の増やし方を見つけることから始めてみましょう。

“常識”を信用していたら、お金は貯まらない

節約なしで十分なお金が貯まる本
年収350万円でできる!


手取り30万円程度の収入じゃ、とても貯蓄や投資になんて回せない・・・と諦めていませんか?今、巷でちょっとしたブームになっている「習慣化」「仕組み化」することで、お金だって楽に貯めることができるというのが、本書の主張。
とはいっても、クーポンを使ったり残り湯を使うなど、いわゆる節約を習慣にすることではありません。本書で紹介するノウハウは、「生命保険は掛け捨てで十分」「住宅ローンの頭金は払うな」など、常識とは真逆のものばかり。これまでの”常識”でお金がたまらなかったのであれば、一見の価値ありです。

著者:田中 秀尚
出版社:日本実業出版社
出版日:2014年10月01日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/321

「貯める」の次は「投資」に挑戦!

お金持ち入門
資産1億円を築く教科書


お金持ちというと、どうしても給与の多い人を連想してしまうかと思います。しかし、本当のお金持ちになるにはどうすべきかというと、給与の多い・少ないに関わらず、給与を資産を得るための「手段」にするべきだ、と本書では説いています。つまり、給与を得て貯めるだけではダメで、投資をするべきだというのです。
ここまではいいとして、次に問題になるのが投資先です。本書では初心者に向けて、株や不動産、保険などを網羅的に紹介。いきなり分厚い本を何冊も買うのではなく、ここで自分に合ったものを見つけた後に詳細なノウハウ本を読む、という使い方がオススメです。

著者:土井 英司 責任編集
出版社:実業之日本社
出版日:2015年07月10日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/935

お金が欲しいなら、まずはお金のことを知るべき

なぜ日本人は、こんなに働いているのにお金持ちになれないのか?
21世紀のつながり資本論


リーマンショック後に勤めていた証券会社を辞め、「お金とは何か?」を知るための旅に出た著者。2年間で40カ国を旅する中で考え、見つけたのが、日本人は、世界一、お金のことを知らないという事実でした。そして、この事実こそが、日本人がお金持ちになれない理由だったのです。
あなたは、お金を貯めることが人生の目的と化してしまっていたり、振り回されてしまっていたりしませんか?本書で、お金を道具として使いこなす術を知ることで、より一層、人生を豊かなものにできるでしょう。

著者:渡邉 賢太郎
出版社:いろは出版
出版日:2015年2月14日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/445

独立初年度に年商1億円を稼いだ著者が教える、
門外不出、華僑の成功法則

一生お金に困らない「華僑」の思考法則
どんなところでも稼げるようになる46の習慣


華僑とは、中国以外に住む中国籍を持つ人々のことで、2006年現在で世界に3900万人いると言われています。ユダヤ人と同じく、国を跨いだ民族間の連携が功を奏しているのか、ビジネスの世界では「お金儲けが上手い」「富豪が多い」と名を馳せています。
この華僑に弟子入りした著者が、華僑の成功法則をまとめたのが本著。「スケジュールは常に空けておく」「ペットは好きでなくとも飼う」など、びっくり仰天の行動にも理由があるのですが・・・それは本を読んでのお楽しみ。真相を知れば、きっと納得でき、あなたも試してみたくなるはずです。

著者:大城 太
出版社:日本実業出版社
出版日:2013年11月01日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/55

意外と知らない、お金の守り方

お金持ちはどうやって資産を残しているのか


2015年1月から相続税についての税制が改正されたことにより、昨年末に発表された相続税の納税者は、前年4.4%から約2倍増の8%になりました。そのほかにも、扶養控除の廃止が議論されていたり、消費税が増税されたりなど、「お金のあるところから取る」という国の方針はどんどん強化されているように思えます。
そんな状況だからこそ読んでほしいのが、本書です。タイトルで言っているような「残すお金」がなくても、これからは、いわゆるお金持ちだけでなく、ふつうの人も大増税を課される可能性が大。貯める・増やすという攻めだけではなく、お金を守ることについても一緒に学んでおいて、損はありません。

著者:清田 幸弘
出版社:あさ出版
出版日:2016年10月03日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/1069

記事作成:宮本 雪

本の要約サイト フライヤー

本連載は、1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト「flier(フライヤー)」の記事をもとに再構成したものです。

フライヤー

ノマドジャーナル編集部
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