突然ですが「不労所得」という言葉をご存知ですか?働かないで得る所得のことで、利子や配当金、家賃などのことを言います。これに対して、みなさんが得ているのは「勤労(労働)所得」。額に汗して働くことの対価として、所得を得るわけですね。

額に汗して・・・というと、まっとうに働いているといういいイメージを持ちますが、働ける時間にも体力にも限界があります。もし生涯、右肩上がりで収入を増やしたいのであれば、勤労所得だけで実現するのは難しいのが現実です。

そこでぜひ、検討していただきたいのが不労所得を得る手段です。株にはじまり、不動産、外貨、最近では、仮想通貨、クラウドファンディングなど、投資の選択肢はどんどん増えていて、儲けを出している人もたくさんいます。

とはいえ、「不労」といっても完全になにもしなくていいというわけではありません。モノやお金に働いてもらい、お金を生み出せるようにするためには、勉強したり戦略をたてることが必要です(こう言われると「不労」という言葉に対する悪いイメージや、罪悪感みたいなものが薄くなりますよね)。

今すぐに投資を始めるかどうかはともかく、勤労所得以外に所得を得られる選択肢を持っておくことは決して損ではないですし、投資を学ぶことで経済の仕組みを理解したり、動きに敏感になることにも繋がるのですから。まずは興味のあるものだけでも、手にとって読んでみてください。きっと、あなたの世界が広がるはずです。

洋服も、自転車も、お酒も、株主優待でぜ〜んぶタダになる!?

桐谷さんが教えるはじめての株主優待


御年66歳、元将棋棋士の「桐谷さん」は、2007年に引退後、バラエティ番組をきっかけに株主優待を使いこなす投資家として有名になりました。本書の発売当時で、時価総額1億3000万円の株を持ち、約400社の株式優待券だけで暮らすというおもしろライフを実践しています。
ここまで大規模にやるにはそれなりの額のお金が必要になりますが、実は1万円の投資でも受けられる株主優待もあるそうなんです。たとえばそれが、少額のお食事券だって、銀行の金利よりはよっぽどましというもの(金利0.02%だとして、1万円で200円にしかならないですからね・・・)。投資がはじめてなら、まずはリスクが少なく実利が見えやすいものからやってみるのがいいかもしれませんね。

著者:桐谷 広人
出版社:総合法令出版
出版日:2013年11月21日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/summary/171

今が狙い目!仮想通貨への投資は、ローリスク・ハイリターンが望める

1時間でわかるビットコイン入門
~1円から送る・使う・投資する~


ビットコインとは、インターネット上で取引や通貨発行が行われる「分散型仮想通貨」のこと。政府や中央銀行など介さないため、仲介手数料が低く抑えられ、世界中で簡単に貨幣取引を行うことができることで利用者が急増。今後も上昇トレンドを維持すると予測されています。
現時点(7月24日)では、8月1日と11月の仕様変更に関して混乱も見えますが、ビットコインを使った取引は今後ますます増えていくはずです。投資としての魅力も大きいですが、今後の世界経済を考える上でも、欠かせないキーワードです。

著者:小田 玄紀
出版社:masterpeace
出版日:2016年11月25日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/summary/1140

美人コンテストに巻き込まれるな(資産形成の10カ条より)

ケインズ 投資の教訓
20世紀最高の経済学者


マクロ経済学の土台となった「雇用・利子および貨幣の一般理論」で有名なケインズですが、一方で投資家としても活動していたことはあまり知られていないかもしれません。大恐慌・世界大戦で混乱していた時代に、投資で20勝2敗。これほどの勝率を誇る投資家は、現在に至るまでも数えるほどしかいません。
ウォーレン・バフェットなど最高の投資家と称される人々も、このケインズの戦略・教訓に従っていると言われています。独力でがんばることも大事ですが、まずは「守破離」の精神で、成功者の真似をする、というのもひとつの方法です。

著者:ジョン・F・ワシック著、町田 敦夫訳
出版社:東洋経済新報社
出版日:2015年07月15日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/summary/771

投資のメリットは、利益だけではない

海外投資家に日本の不動産を売る方法


今、中国人投資家が日本の不動産に注目しているのをご存知でしょうか。3年後にオリンピックを控えた東京のみならず、パウダースノーで有名な北海道・ニセコに至るまで、その目は日本全国に向いています。
こうした現状を分析し、取引方法についてまとめたのが本書。直接、投資法を学ぶものではありませんが、中国人投資家の最終目的は不動産取得ではなく経営管理のビザ取得であるなど目からウロコの考え方を知るだけでも、得るものは大きいはず。お金だけでなく、その他の利点まで視野に入れて投資を考えてみるのもいいかもしれませんね。

著者:金子 嘉徳
出版社:総合法令出版
出版日:2016年12月05日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/summary/1207

投資の成否が日本の未来を大きく変える

GPIF
世界最大の機関投資家


日本国民の年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」、通称GPIF。単に年金を管理しているというだけでなく、130兆円もの資産を運用し、支払いに必要な現金などを確保するために利益を出す(少なくとも現状維持する)ことが、彼らに課せられた役割です。
現在は、一時中断した形になっていますが、年金が足りなくなると言われている今、GPIFの改革は喫緊の課題であることに変わりはありません。個人として儲けることだけでなく、国家が国民の税金を上手く運用することができるのか―注意して見守ることが、私たち全員の義務ではないでしょうか。

著者:小幡 績
出版社:東洋経済新報社
出版日:2014年07月17日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/summary/291

記事作成:宮本 雪

本の要約サイト フライヤー

本連載は、1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト「flier(フライヤー)」の記事をもとに再構成したものです。

フライヤー

ノマドジャーナル編集部
専門家と1時間相談できるサービスOpen Researchを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。