前回は、労務に関するHR Techのアメリカでの活用事例をご紹介しました。労務に関しては、日本でもさまざまなサービスが数多く開発、提供されています。そこで、今回は、日本での活用事例をご紹介したいと思います。

株式会社クラシコム × Smart HR(スマートエイチアール)

Smart HRは、株式会社KUFUが提供するHRサービスです。「すべての『労務』を1クリックで」をキャッチコピーに、社会保険や雇用保険の面倒な手続きをオンラインで全てできるのが特徴です。官庁への書類提出もインターネット経由でできるので、費用も時間も大幅に削減しつつ、労務のスピードアップを実現することができます。従業員数5名までの「マイクロプラン」であれば月々980円と低コストで導入でき、すでに4,000社以上で導入されています。

株式会社クラシコムは、「北欧、暮らしの道具店」という北欧雑貨のサイトを運営している会社です。これまではエクセルや外注で対応していた労務業務を内製化するに当たり、Smart HRを導入しました。年末調整を行った際、すべてウェブ上で完結できることに驚いたそうです。質問にはい・いいえで答えればいいだけなので、知識がない社員でも簡単に入力作業が完了。時間短縮につながっているそうです。また、手続きに移動を伴わないことも、かなりの時間短縮になっているものと思われます。

SmartHR :https://smarthr.jp/
参考:https://smarthr.jp/case/6341

C Channel株式会社 × jinjer(ジンジャー)

採用から労務まで人事に関する業務を一括してマネジメントできる「jinjer」。人事データを一元化し、数値化して、効率よく人事業務を行えるプラットフォームです。採用に関しては、インターン~本採用~内定者フォローまでを一括で管理し、各種データを自動で表やグラフにすることができます。2017年中に、中途採用者向けのダイレクトリクルーティングサービスも開始予定です。

C Channel株式会社は、女性向けの動画メディアを運営している会社です。業務上、直行直帰の社員が多いため、みなし労働時間制を取っていましたが、勤怠や業務量の過不足を把握しきれない、という課題がありました。そこで、マルチデバイスでの打刻ができる「jinjer勤怠」を導入を決定。外回りをしていても正確な勤怠管理ができるようになりました。働き方に合ったシステムを導入することで、社員にストレスのない労働環境を実現しています。

jinjer:https://hcm-jinjer.com/
参考:https://hcm-jinjer.com/results/results-1755/

株式会社シオ井 × KING OF TIME(キングオブタイム)

KING OF TIMEは、クラウド型の勤怠管理でシェアNo.1のサービスです。指紋認証、指静脈認証のほか、機械に触ることなく読み取れる「指ハイブリッド認証」など、最新の技術を使っていることが特徴です。勤怠状況はリアルタイムに自動集計され、直接連動している給与計算ソフトで処理されます。

飲食店のフランチャイズチェーンを展開する株式会社シオ井。ヘルプなどで店舗間の移動も多く、出退社や時給管理が難しいという飲食店ならではの問題を解決するため、最初の店舗開設時にKING OF TIMEを導入を決定。リアルタイムで出勤状況まで把握できるため、細かい時給の計算も可能になりました。
必ずしも一か所で勤務せず、労働形態もさまざまな企業では、勤怠管理を後でまとめて行うことは至難の業。KING OF TIMEのようなリアルタイムの管理は、有用な打ち手となるでしょう。

KING OF TIME:http://www.kingtime.jp/
導入事例:http://www.kingtime.jp/contents/case/shioi.html

西武ライオンズ × kintone(キントーン)

kintoneは、サイボウズが手がけるクラウド型アプリ作成プラットフォームです。経費や日報など業務に必要なアプリを”たった3分で”簡単に作成できます。
画期的なのは、アプリケーションを作るといってもプログラミングなど開発の知識がまったく要らないことです。これまで使っているExcelをそのままクラウド上に移したり、100種類以上あるサンプルの中から、用途に合わせて好きなアプリを選ぶことができます。新しく作る場合でも、用意されているたくさんのパーツから、必要なものを選んでドラッグ&ドロップすればよく、直感的な操作でつくることができます。

プロ野球球団の西武ライオンズは、球団運営とともに、野球場の運営なども行っています。事業改革を進める中で、営業部社員の間の情報共有が問題になりました。当時は顧客情報などを各営業社員が自分のエクセルで管理しており、情報がバラバラに散在していたといいます。そこで、どの営業担当者でも使いこなせ、かつ自分たちでシステムをカスタマイズできるものとしてkintoneを導入しました。後から仕様変更があっても、自分たちで作り直せるシステムなら、時間もコストもかけず迅速に対応できます。

公式サイト:https://kintone.cybozu.com/jp/
参考:https://kintone-sol.cybozu.co.jp/cases/seibulions.html

まとめ

労務管理に関するHR Techは、アメリカだけでなく、日本でも優れたサービスが開発・提供されています。そこで、次回も引き続き日本のサービスにフォーカスして、さまざまな事例を取り上げてみたいと思います。

記事制作/神尾 マキ

ノマドジャーナル編集部
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