クラウドソーシングのマッチングサービス「ランサーズ」が今年3月に公開した『フリーランス実態調査2017年版』によると、広義のフリーランス数が推計1,122万人に達したそうです。なお、昨年度と比べて5%増加しており、これは労働人口の17%に相当します。

みなさんの周りでも、知人や友人が副業でフリーランスのライターを始めたり、会社で個人事業主と契約をしていたりして、フリーランスがどのような働き方をしているのか、なんとなく理解している人が多いと思います。

ですが、プライベートなことについては、どうでしょうか? 特に、恋愛や結婚については、知人・友人であっても、なかなか聞きづらいですよね。
そこで実態を探るべく、フリーランサーの方に、パートナー(結婚相手や現在の彼氏・彼女)との出会いから、フリーランスで結婚や恋愛をしていく上でのメリットやデメリットまで、赤裸々に語っていただきました。今後4回に渡って、詳細をご紹介していきます(隔週日曜日に掲載予定です)。

※ご協力いただいたフリーランサーのみなさま

■職場のないフリーランスは、パートナーとどのように出会っている?

初回のテーマは「フリーランスの出会い事情」。少し前のデータになりますが、結婚式場を運営するアニヴェルセルが行った出会いに関する調査によると、現在の彼(彼女)との出会いのきっかけの第1位は「職場の同僚・先輩・後輩」で、21.4%を占めています。

となると、特定の職場のないフリーランサーは、どのような場所でどのように出会っているのでしょうか?素朴な疑問をぶつけてみました。

Q1.パートナー(妻、夫、彼女、彼氏)とは、どのように出会いましたか?

1位:友人、知人の紹介・・・7名
2位:(前職の)職場の同僚・・・3名
3位:その他・・・1名

なんと、7割近くが友人の紹介という結果に。さきほどご紹介した調査結果と比べてみると、見事に1位と2位が逆転しています。
しかも、職場の同僚といっても、あくまでも前職、フリーランスになる前のこと。仕事をもらっている会社に常駐していれば、そこが職場ともいえなくはないですが、さすがに仕事先で恋愛をするわけにはいかない、というブレーキがかかっているように思います(余計なトラブルを起こして、仕事まで失うのは避けたいという気持ちは当たり前ですよね)。

意外だったのが、合コンやお見合いパーティー、マッチングサイトといった回答がなかったことです。調査人数が少ないこともあると思いますが、友人や知人といった「信頼できる人脈」を通していることが印象的でした。

■マッチングサイトはもう古い?今どきの出会い方

一番多かった「友人、知人の紹介」でも、フリーランスならではの事情で恋愛関係に発展した人が多いのが特徴的でした。

・SNSで再会した同級生に懐かしいから、数名の男女でバーベキューをしようと誘われました。通常でしたら、行かないのですが、フリーランスになったばかりで、どんな所から仕事に繋がるか分からないと考え、行ってみる事にしました。(女・29歳)

・5年付き合った彼氏と別れ、当時勤めていた会社も退職して間もない頃、友人に誘われて参加した飲み会に今の夫がいました。(中略)退職後はフリーのライターとして細々と暮らしていました。自分の将来への不安や悩みを相談するうちに仲良くなり気づけばお付き合いをはじめていました。(女・31歳)

もう一つ、最後にご紹介するのは、まさに、今どきの出会いとでも呼ぶべきもの。
・副業として「Airbnb」と呼ばれる外国人に部屋を貸すビジネスをしていた時に、宿泊していただいたゲストの中の一人です。(女・23歳)

今後、働き方が多様化していくことで、出会いの形もどんどん新しくなっていくのかもしれないですね。

調査方法:記述式のアンケート調査
調査対象:結婚または恋愛経験のあるフリーランサーの男女(20歳〜40歳)
調査期間:2017年6月20日(火)~6月30日(金)

記事作成/宮本 雪

ノマドジャーナル編集部
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