時間・場所・組織に縛られない働き方

近年注目をあびる「働き方」、公務員のフレックス制の拡大など、政府も働き方改革を進めている中、少子化が進み就労人口減少が見込まれる日本において、一人一人が働く効率性を高めるため、もしくは育児や介護を抱える人でも働き続けやすくするために、働く時間も柔軟になっています。ワークライフバランスという言葉もよく耳にするようになり、働く人々の意識改革も徐々に進んできているといわれています。

「ノマドワーカー」という言葉については、聞いたことがある方もいると思います。ノマドもしくはノマドワーカーとは、英語で「遊牧民」を意味します。明確な定義はないものの、場所を選ばない、カフェで働くエンジニアや、ワークライフバランスのある生活を維持しながら働くワーカーを指すとされています。

特定の会社や組織に属することなく、仕事や時間や場所を請け負った内容に応じて自身の裁量で柔軟に変えていくため、ノマドワーカーと呼ばれるようになりました。インディペンデントコントラクター(独立業務請負人)というのが正式名称ですが、フリーランスや特定のコンサルティングを主体とした小規模会社オーナーも含めてノマドと呼ぶ人もいます。

新しい働き方「ビジネスノマド」

一方で、エンジニアやクリエイターに限らず、通常のビジネスマンであっても、その専門性を軸に独立し、複数社で働く人材が目につくようになりました。特に経営、人事、営業、企画、広報などの経験を積んだ専門性の高い人材が、常に人材が枯渇している急成長ベンチャーや、事業会社の新規事業、ハイスキル人材の獲得に苦労しているが成長を志向している中堅・中小企業に週1-2日の稼働で半年や1年のプロジェクトベースで働く事例が増えてきました。

そして、これらの取り組みを推進している株式会社サーキュレーションはそれらの人材を「ビジネスノマド」と定義しています。

企業側にとってみれば、競争力を常に高めていくためには内部の人的リソースだけでなく、組織の外にいる優秀な人材をいかに活用するかがキーになってきています。たとえば、P&Gのオープンイノベーション戦略である「コネクト&デベロップ」においては、退職者を含めた特定のスキルをもつ世界中のインディペンデントコントラクターとのネットワークを構築しています。

こうした働き方を志向する人は世界中で13億人に達するとみる専門家もいます。このような新しい働き方に対するトレンドは、どの程度拡大するのか、一部のハイスキル人材にとどまるのか、それとも一般的な働き方の枠組みを変えるのか、クラウドソーシングも一般的になりつつある社会において、非常に興味深い「新しい働き方」です。

ノマドジャーナル編集部
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