夢を持って起業したい、でもこれまでと同じ生活が維持できるだろうか……
生活費を稼ぐための仕事に追われて、起業のための時間が削られる……
起業準備中のビジネスマンにとっては非常に頭の痛い問題です。しかし、自身のスキルを活かしながら短時間で生活費を得て、残りの時間をあなたの夢をかなえるための起業のために使えるとしたら?バイオベンチャーの起業立ち上げを計画していた沢井悠氏は、前職で経験したスキルと見識を駆使して理想の働き方を手に入れました。このコラムでは、専門性を武器に戦う精鋭「ビジネスノマド」をご紹介いたします。

期間限定の「起業型ノマド」

起業人材が、起業準備をしながらも外部の企業に対して専門性を活かして週1-2日で働く。起業家にとっては創業期の不安な時期のキャッシュアウトを補てんすることができる、事業会社にとっては必要なタイミングでなかなか出会えないハイスペック人材のスキルを使うことができるという、Win-Winのマッチングが実現します。今回はその典型的な事例として、バイオベンチャーの立上げフェーズにあった沢井悠氏の期間限定の「起業型ノマド」としての働き方です。

起業準備中のキャッシュアウトの不安を一掃

Q:当社のビジネスノマドにご登録いただいたきっかけは何でしたか。

沢井悠氏(以下、沢井):

1年くらい前に起業をしようと思い、その準備をしていました。そんな時、友人から「これまでのスキルや経験を活かして、準備期間の生活費が稼げるかもしれないよ」と、サーキュレーションの存在を教えてもらったことがきっかけですかね。

私が立ち上げようとしていた会社の事業は、短期的なスパンで利益を上げられるようなものではありません。それは一般にバイオベンチャー企業といわれるもので、遺伝子検査技術を活用した事業です。

サービス内容は腸内細菌のDNAをとって、健康状態を管理しようというもの。いわゆる検便を少しひねったようなものです。このようなサービスはまだ日本では広まっておらず、海外にサービスを行っている会社が数社あるだけの未開発の地。


最近はNHKで腸内細菌の特集を組まれるほどになりましたが、まだまだ認知度は高くありません。ですからこの事業を成功させようとすると、まず研究費を集めたり、市場をつくったりすることからはじめなくてはなりません。すぐに利益が上がる事業ではないのです。もちろん前職のときから起業を計画していましたから、企業経営に関しては長期的ビジョンを持っていました。

ただ、仕方のないものと思っていた起業準備の間のキャッシュアウトを補てんすることのできる、これまでの自分の経験を生かしフルタイムではない収入を得ることができるサービスがあることは非常に心強く感じました。

金額の多寡はあれ、準備中にただストック(これまでの預金・資産)を減らしていくよりは、何らかのフロー(収入)の手当てがあるのは気持ち的にも全く違います。

起業準備をしながらも、週2日の安定的な収入を確保

Q:登録から企業紹介までの流れは?

沢井:

私の場合、おそらくタイミングが良かったのだと思いますが、サーキュレーションに登録して、1時間ぐらいのカウンセリングを受けてから3日くらいでオファーがきました。

拘束時間や仕事内容も私が求めていた条件に当てはまっていたので、気にかかることもなく、それからすぐに先方との面談になり、そのまま稼働開始となりました。

Q:サーキュレーション以外に業務委託紹介サイトに登録したことはありませんでしたか?

沢井:

ありました。実際に数社の会社に登録していましたが、ただ他の業務委託の紹介会社は、拘束時間が長く、週に4日や5日で契約期間が短期間という案件が多かったですね。

私としては週に1日か2日の拘束で6ヵ月くらいの期間を予定していたんですが、私に合った案件は見つかりませんでした。そう言った点では、サーキュレーションの案件は私のようなスキルを使って臨機応変に働きたい人に合わせた案件を提供してくれるので、働きやすかったです。

企業文化や社風は本当に様々、それを起業準備の時に体感できた

Q:沢井さんが立ち上げていた会社の事業内容とサーキュレーションからの紹介された事業内容は異なっていましたが、それについての違和感はありませんでしたか?

沢井:

それはなかったですね。仕事を探す上での優先すべきポイントは、起業準備の傍ら、自分の培ってきた能力を活かし準備期間のキャッシュアウトを補填するということでした。

起業準備の妨げになるような長時間の拘束やフルタイム出勤でなく、ある程度の高収入を得られるものということも重要なポイントで、それらを全てクリアしていたので違和感も問題もありませんでした。

逆を言えば、週2日だけの稼働でそれなりの収入を得ることが出来たので、凄く都合が良かったですね。起業準備の段階だとそこでは収入が得られないので、生活できる収入があるということはそれだけで安心感につながりました。

Q:ビジネスノマドとして独立するにあたって、サーキュレーションなどの紹介サービスを活用するメリットとデメリットは何だと思いますか?

沢井:

長所としてはやはり色々な分野に幅広くネットワークを張られているせいか、私の要望にもマッチしました。また業務委託先の企業も優良企業が多いと聞いています。

なので、紹介されたときに知らない企業でもサーキュレーションからの紹介ということで、安心して面談に望むことが出来ました。

 

短所は、これは私見ですが、求められるスキルが高いかな……と。人材もスキルの高い人が多いようで、業務委託先にいっても、求められるモノの要求水準が高いように思いました。

もちろん仕事上でいえば自己成長につながるのですが、これからもっと多くのノマドにチャンスを与えて欲しいなと思います。まぁ、高いスキルを持った人のみを集めるのもサーキュレーションの強みかもしれませんけどね……。

Q:沢井さんは起業し、経営者になられましたが、企業側(発注側)としてサーキュレーションと仕事をしたいと思いますか?

沢井:

もちろん。会社として余裕ができてきたらお願いしたいと思います。先程の短所と矛盾しますが、サーキュレーションはプロフェッショナルに特化しているので、企業側としても安心して依頼が出来ます。

私も受けましたが、登録の入口で時間をかけて詳細なカウンセリングをされていることもあり、登録者のこともキャリアや経歴だけでなくスキルとか人物までよく把握されているな、と思います。

やはり経営者目線で見るとスキルの高い優秀な人、さらにプラスアルファの人物や志向性などの情報まで揃っているということは、大きな信頼感につながりますからね。

またベンチャー企業は経済的体力のある大手企業とは違い、必要だからといって直ぐに多くの人を雇えるわけではありません。ひと一人雇用するだけで、雇用保険や社会保険、その他の手続きなどが必要となり簡単ではありません。

また雇用してしまえば、そのプロジェクトが終わったからといって、辞めさせることも出来ませんし、雇い続けるコストも負担になります。

今現在でもそうなのですが、経営をしていると短期間なのですが、「○○のスキルが欲しい!」という要望が出てきます。こんな時に、サーキュレーションのようなスペシャリストの業務委託紹介会社があると非常に助かります。

個人的には、今後は企業側としてスペシャリストに業務委託するだけではなく、個人でも社長業をしながらの時間があれば、またアドバイザーとして他社のプロジェクトに関わりたいですね。

Q:今回の仕事で感じたことは?

沢井:

今回の仕事で改めて実感したことは、これも内部に深く入り込むこのサービスならではと思いますが、会社にはそれぞれの社風や企業文化があるということです。それは社長又は経営者として学ぶべき点も多く、勉強になりました。私の培ってきたスキルがその会社で活かされ、その仕事をしている中で様々な勉強が出来るということは、まさに一石二鳥。他では出来ない経験だと思います。

もちろん自社が軌道に乗ってからの話ですが、ぜひまた(受注者側として)チャレンジしてみたいですね。その延長で、社外役員というような形も生まれるかもしれません。サーキュレーションは、考え方を変えれば、様々な活用法があると思います。

意外なことが、未来を切り開く武器になる

Q:これから起業をする人へアドバイスをいただけますか。

沢井:

私自身起業したばかりなのであまり偉そうなことは言えませんが、やはり「起業をしたい!」と考えている人は、しっかりとしたスキルを身につけ、ぜひチャレンジして頂きたいですね。

自分の武器というのは、皆さんあまり気づいていないものです。サーキュレーションの担当の方も「意外と思っていなかったことがバリューになる」と言っていました。私自身もバックオフィス的な管理経験より、技術的な方が武器になると思っていましたが、今回はIPOの管理経験が活かされました。

だからこそ、どんな仕事にまわされたとしても一生懸命従事することが大切なのです。好きな仕事でもいい加減にやっていると、どんなスキルも身に付きません。逆に「なぜ、こんな仕事にまわされるんだ」と思うような不本意な配属だとしても、とことん追求して誰かに教えるレベルまでに達すれば、それがあなたの武器になるはずです。

また独立を想い留まる第一の原因は、生活が立ち行かなくならないかも・・・・・という悩みではないでしょうか。多くの人がここで躊躇します。

そんなときにビジネスノマドをスキルマッチングベースで紹介できるサーキュレーションを活用するも一つの手だと思います。私自身も友人から教えてもらい、この柔軟な働き方ができたのがとても助かりました。起業資金は集めなくてはなりませんが、その間の生活費が稼げれば、心配なく準備に打ち込めますよね。

これからは、スキルのある仕事、会社でも一定のポジションについていたような方々などのハイスキルな起業人材が増えていくと思います。

そのような人材が起業する最大の障壁が、これまで築いてきた収入や生活を失う不安です。こういった方々が、期間限定的に他の会社で働いて、創業期のキャッシュの不安を除き、あくまでそれは期間限定的で本業に注力する時間も残される設計にできる。

そういった形で、起業の障壁を下げるようなサービスがあれば、もっと気軽に起業が増えるのではないかと期待しています。夢はあきらめず、チャレンジしてください。

【専門家】沢井 悠
東京大学工学部卒業。2006年、イーソリューションズ株式会社にて、脳梗塞再生医療プロジェクトに従事。
2011年より、次世代シークエンサーの受託や微生物育種・改良に取り組む株式会社ジナリスにて取締役経営企画室長として携わる。
2014年に株式会社サイキンソーを設立、代表取締役に就任。腸内細菌叢DNA解析による健常者向け健康サービスを開発。
ノマドジャーナル編集部
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