「中堅・中小・ベンチャー企業の想いに応える、日本一のマーケティングソリューションカンパニー」をテーマに、成長を続け今年で15期目を迎える株式会社フリーセル。2012年3月期には「中小・ベンチャー企業向けWebコンサルティングNo.1企業」を達成した注目の会社だ。一方で顧問として様々なプロフェッショナルを積極活用しているフリーセルの代表木村氏にお話をうかがった。
外部の顧問の有期契約はすごくメリットがある
Q:サーキュレーションからのご紹介も含めて、外部の人材を積極的に活用されているように見えます。外部の顧問活用についてはどのようにお考えですか?
木村 裕紀氏:(以下、木村)
弊社は、常に成長していきたいですし、躍動感のあるベンチャー企業であり続けたいと思っています。そのために新しい働き方も実現していきたいと考えています。
この2年くらいで、外部の顧問と一緒に仕事をする文化はかなり社内に根付いてきましたね。
経営者同士で話していると、ベンチャー企業にとって年収1000万の採用は、かなりリスクなんです。
失敗確率は5割くらいあると思います。ヘタしたら5割以上っていう社長もいるくらい。(笑)
やっぱり大手から来て、ベンチャーで1000万くらいもらおうっていう人って、大手の時はほっといてもいろんなリソースがある中で結果を出していたものが、足りないものやそもそもない組織の中で結果をださなきゃいけない。そういう状況におかれたときに結果をだせない人って多いんじゃないかなと思いますね。
私自身も雇用では何度か失敗をしてきたからこそ、外部の顧問の有期契約はすごくメリットがあると思いましたね。
Q:これまで創業来、メンターやアドバイザー、社外役員、投資家など、外部人材で貢献頂いた方を教えてください。またどのような価値貢献があったのか、もしあれば、それらの方についてのエピソードについて教えてください。
木村:
1人目はフォーバルの大久保会長ですね。フリーセルの12〜14期の3年弱くらいに大久保塾にいっていました。フォーバルの大久保さんとの出会いは友人からちゃんと学べる会合があると聞いて、行ったことがきっかけです。そこで、社会性、独自性、経済性、この3つの順番で経営者は考えるべきであるという在り方を説いてもらったんです。これからの時代は会社がなんのために社会に存在するのかという社会性からスタートして、その上で自社の独自の武器を磨いて、その結果として収益を出して、利益をだしてまた社会に還元していくという継続的な社会貢献を考えていかないとダメだということを教えてもらいました。ちょうど、目指していた事業とのターゲットができるようになって、次の方向を…と考えていた時だったので、このキーワードが合ったのだと思いますね。
私にとって、経営道の師匠というべき方です。
2人目は、創業者の武吉です、今は別れてしまいましたが、二人でグループを切り盛りしていたこともあり、お互いライバルのような関係でもありました。、お互いに自分にない物があって、20代~30代と切磋琢磨したことで、会社が大きくなったなという部分もあります。
最後は、サーキュレーションの久保田、森木ペアですね。営業の役員が抜けて組織が崩れた時に、創業間もないサーキュレーションにすぐに助けてもらって、とても貢献してもらいました。
サーキュレーションの貢献は2つかなと思います。1つはしっかりKPIを追って、定点的なミーティングを行うなど、マネージメントルーチンを作り上げてくれたことですね。もう1つは営業のトップが不在になったときに外部のエバンジェリストという形で社内を盛り上げてくれたのです。「これから木村さんが目指していることはこういう方向だよ」と若手に落としこんでいく役割をしてくれたのは大きかったと思います。
うちのスタッフはみんな素直だから、外部の方とまったくぶつかり合うこともなかったですね。むしろ逆にぶつかり合うくらいがいいのかもしれませんが(笑)外部だからと言って強い反発はなかったと思いますね。
Q:今後、独立している方、顧問との付き合い方はどのようになっていくとお考えですか?
木村:
弊社はマーケティングソリューションの会社なので、お客様やプロジェクトをいっぱい持っているからこそ、クラウドソーシングではないですが、フリーセルと一緒につながっていきたいという個人事業主や顧問の方が徐々に増えていったらいいなと思っています。
また当社で力をつけて、グループ内外で独立、経営者になっている人も過去14期で50人以上おります。
元社員の人とも、プロジェクトベースで仕事を一緒に行う文化が当社にはあります。
社内外でプロジェクトやビジョン等、目的意識を共有して、良い仕事をするということは、短期長期の期間はおいておいたとしても、本物志向と云いますか、仕事として面白いなと思います。
今後もこのような取り組みは、世の中としても増えていくと思いますし、弊社もさらに積極化できればと思っています。
※フリーセルHPでは、顧問紹介ページがあり、9名の顧問が掲載されている。(2015年5月時点)
株式会社フリーセル 代表取締役社長
1977年12月神奈川県出身。國學院大学中退後、ITベンチャー企業を経て2005 年にフリーセルに経営参画。3年で当時3億の売上を7倍にし21億に成長させる。
2009年 代表取締役社長に就任。2012年3月期売上30億を超えて「中小企業向けWebコンサルNo,1企業」を達成。
現在は、「中堅・中小・ベンチャー企業の想いに応える、日本一のマーケティングソリューションカンパニー」の実現を目指している。
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