人材に関する課題を抱える経営者や人事担当者のためのポータルサイト「日本の人事部」が主催するHRアワード。人事、人材開発、労務管理などの分野におけるイノベーティブなサービスや書籍を表彰することで、企業や個人のレベルアップと活性化を実現することを目的としています。

「プロフェッショナル部門」の第2弾では、大企業から大学、NPO法人まで、多様な組織における人材の活用や採用・育成といった領域における、新しい事業やユニークなサービスを見ていきます。

社会を見渡し、組織を超え、将来を創るリーダーを輩出する「NPOサポートプロジェクト」

NPO法人 二枚目の名刺


さまざまな背景を持った社会人がチームを組み、新しい社会を創ることを目指し、戦略策定や新規事業開発、マーケティングなどに取り組むプロジェクト。
参加者自身が成長を感じられるだけでなく、本業においても主体できな行動を取るようになることから企業の次世代リーダー育成への活用、さらにNPOの事業推進にも役立っています。

NPO法人 二枚目の名刺については、ビジネスノマドジャーナルでも、理事の松井さんとディレクターの安東さんにその取り組み内容などをうかがっています。

【パラレルキャリア】「二枚目の名刺」で社会を変える。 企業、NPO、社会人を結ぶプラットフォームづくり。NPO法人「二枚目の名刺」
https://nomad-journal.jp/archives/1052

【パラレルキャリア】企業、行政、大学、ソーシャルセクター。 協働することで進化する「二枚目の名刺」の価値。(後編)
https://nomad-journal.jp/archives/1054

人事部を経営のセンターピンに!国内初HRプラットフォームサービス「jinjer」

株式会社ネオキャリア


労働人口が減少し、労働生産性を高める動きが活発化する中、人員の定着とパフォーマンスを最大化させる”戦略人事”が求められています。
「jinjer」は、人事領域から生まれるビックデータをAIで解析することにより、属人的でない適性な判断をすることができる国内初のHRプラットフォーム。リリースから約半年間で、すでに1,000社の導入実績があります。

企業の課題と個人の知見を1時間からつなぐスポットコンサルティング「ビザスク」

株式会社ビザスク


新規事業・投資・海外進出・業務改革など新たな分野での挑戦において「誰に聞けばいいかわからない」課題を、各分野の経験者が対面や電話で相談に答えるスポット制のコンサルティングサービス。
社内にはない、視野や生きた情報を獲得することによって企業の事業創造を加速したり、地方企業の経営者が今までリーチできなかった知見のアクセスができ、地方創生にも役立っています。

人工知能を活用した働く人の幸福感(ハピネス)向上に有効なアドバイスの配信サービス

株式会社日立製作所


名札型ウエアラブルセンサから収集した行動データを時間帯・会話相手などで細分化した指標を構築。さらに人工知能を用いることによって幸福感(ハピネス)向上に有効なアドバイスを自動で構築し、提供するサービス。
現在、13社で導入実績があり、あるコールセンターでは、ハピネスを高めるアドバイスによって受注率が27%も向上した実績が出ています。

顔が見えるEラーニングを実現。双方向型Eラーニングシステム「ライブラーニング®」

フロンティアリンク株式会社


Eラーニングの「コミュニケーションを行いにくい」という弱点を、講師の生講義とEラーニングの切替・併用ができる独自の技術で実現(特許出願中)。氏月応答や相談などを音声と映像でリアルタイムに行うことができます。
従来は不可能だったマナー研修やヨガ、家電の顧客サポートなど、固定説明とリアルタイムの説明を必要とする内容のEラーニング化が可能となり、研修のみならず幅広い分野への応用が期待されています。

農業・アグリビジネスに特化した人材紹介サービス「カルチャーズ」

株式会社Life Lab


農業・アグリビジネス業界に特化した国内最大級の人材紹介サービス。農場マネジメント経験者、植物工場運営経験者など、業界特有のニーズにマッチしたピンポイントな人材採用を支援しています。
Life Labでは、この事業を通して業界の人材を充実させ、アグリビジネスのさらなる発展に寄与していくことを目指しています。

『ITエンジニアのスキル定量データ×人事データ』を活かした意思決定支援サービス「CODE.SCORE」

株式会社リクルートキャリア


ITエンジニアのスキルを、試験により統計的に定量化し、人事データと掛け合わせて解析留守子おtにより、採用、最適配置、社員の能力開発、評価や効率化の実現に繋げるピープルアナリティクスサービス。
導入実績60社、受検累計15,000人を超え、エンジニア向けサービスとしては国内最大規模にまで発展。企業の未来を創造する生命線であるITエンジニアの採用、定着に欠かせないツールとなりつつあります。

シフト最適化とシフト管理業務の効率化を実現するシフト管理システム「シフオプ」

株式会社リクルートジョブズ


スタッフと店側の希望の調整が難しいなどシフト管理における課題を解決するサービス。スタッフの希望勤務時間の収集、人での足りない時間帯の人員配置調整、確定したシフトの広報など、一連のシフト管理業務をオンラインで行うことができます。
シフオプを導入したカフェチェーンでは約72%業務削減、多店舗展開している企業では店舗間でシフト情報を共有することにより効率のいい人事配置が可能になったという報告も出ています。

多文化・多言語環境を活かした企業人材育成プログラム- GCEPプログラム

立命館アジア太平洋大学


社会人を対象とした異文化対応力を向上させる研修プログラム。外国人の価値観やコミュニケーションスタイルを「異質」として特別視するのではなく、彼らを理解し、積極的に協働するマインドセットを醸成することが目的です。
研修は2カ月または4カ月で、英語の講義、留学生料での滞在など、常に多国籍の学生と交わりながら体験することができます。

企業間レンタル移籍プラットフォーム「LoanDEAL」が、変革型人材を育成する

株式会社ローンディール


出向制度を利用し、大企業の人材を短期的にベンチャー企業のプロジェクトに参加させる「レンタル移籍」というプログラムを提供。
大企業では高度に階層化や分業化が進んでおり、人材が創造や変革に必要な能力を開発することは難しいという課題があります。こうした大企業が、人材を手放すことなく変革型人材を育成を可能にするというメリットがあります。

最後に・・・

今回はプロフェッショナル部門にノミネートされた23点のうち、10点をご紹介いたしました。
第1弾と同様、人工知能など最先端のテクノロジーを駆使したサービスが複数ノミネートしています。金融とテクノロジーの融合で生まれたFinTechのように、人材×テクノロジーでも今後、どんどん新しいサービスが生まれていくことでしょう。

Open Research

ちなみに、当ビジネスノマドジャーナルを運営しているサーキュレーションのサービス「X-book」(2018年9月にOpen Researchに統合/リニューアルしました)も、プロフェッショナル部門にノミネートされています。

ノマドジャーナル編集部
専門家と1時間相談できるサービスOpen Researchを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。