ここ数年、右脳・左脳、脳トレ、脳科学・・・などなど、脳を解明したり、脳の働きを良くするトレーニングがトレンドになっています。

また、もしかしたら(筆者も含めて)どうも最近、昔ほど物を覚えられなくなったといったことを実感していて、脳に興味がある方もいらっしゃるかもしれないですね。

というわけで、今回のテーマは「脳」。
といっても、高度な科学の知識が必要だったり、理論について述べている本ではなく、みんなが「へぇ〜」となる豆知識や、明日からすぐに実践できるものばかり。まだ眠っている、あなたの脳の力を呼び覚ましましょう!

ついつい言い訳してしまう「失敗脳」を変えよう!

成功脳と失敗脳


日本の脳科学者と言えば、まず思い浮かべるのが、もじゃもじゃ頭がトレードマークのこの人、茂木健一郎氏。これまでにも「男脳と女脳」「金持ち脳と貧乏脳」など、脳によって引き起こされるさまざまな違いを明らかにしています。
今回の著書で取り上げるのは「成功脳」。ちょっとした意識や行動を変えるだけで、誰もが簡単に成功できると茂木氏は言います。成功体験を積み重ねて、ぜひ成功脳を手に入れてください。

著者:茂木 健一郎
出版社:総合法令出版
出版日:2015年12月7日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/739

脳は眠らない

眠っているとき、脳では凄いことが起きている
眠りと夢と記憶の秘密


眠っている間の時間、脳はいったい何をしているのでしょうか?脳も活動停止?・・・もちろんそんなわけはありませんよね。本書によれば、みなさんがご存知のように疲れを取る役割だけでなく、情報を強固にしたり、逆に不要な情報を削除したりと、情報の統合が行われていると言います。
つまり、睡眠を上手くコントロールすることで、効率よく知識をインプットしたり、「別れ話はいつするべきか」といったこともできるということ。1日の3分の1ほどを占める睡眠を、有効活用してみませんか。

著者:ペネロペ・ルイス 著、西田美緒子 訳
出版社:インターシフト
出版日:2015年12月10日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/695

仕事に「やりがい」なんて求めなくていい

考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子


人間は文明の進化や脳の発達と引き換えに、お腹が空いたら食べ、眠くなったら寝るという生物的な欲求に反して生きるようになった、と警鐘を鳴らす(?)のが本書。
たとえば仕事とは本来、生きる糧を得るための手段であり、やりがいなどは求めなくてもいいはず。やりがいがほしいなら週末や老後に実現する方法もあると著者は語ります。脳に従って「がんばりすぎてしまう」ことに疲れたあなたにピッタリの、「楽に生きる」指南書です。

著者:長沼 毅
出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
出版日:2015年4月23日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/551

コンピュータで人間はバカになる

分類脳で地アタマが良くなる
頭の中にタンスの引き出しを作りましょう


パエリアはスペイン料理だっけ?と考える間もなく検索結果が表示され、レシートを読み取れば一瞬で家計簿が出来上がる。たしかに便利だけれど、このままでは人間はじわじわバカになってしまうのでは…。
コンピュータに使われるような人間にならないためには、著者が主張するとおり「考えて分類する」機会を積極的に設けることが必要かもしれません。どの軸で分類するのかを考えてみたり、頭の中で新しいカテゴリを作ってみたり。楽しんで分類することが、地頭をよくするコツだそうです。

著者:石黒 謙吾
出版社:KADOKAWA/角川マガジンズ
出版日:2015年10月3日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/810

毎日を、良い一日に

最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術


メールの処理から目標設定、健康など、会社生活には大小さまざまな課題があります。本書は、こうした課題に対して「脳が快適になることを優先すれば成果が出やすい」という科学的根拠のある仕事術を紹介していきます。
科学的・・・といっても難しいことはなく、脳の働きを理解するという基礎的なものなので、ご心配なく。本書の原題「HOW TO HAVE A GOOD DAY」の通り、書かれている仕事術を実践することで、毎日が素晴らしい一日になりますように。ぜひ、手に取ってみてください。

著者:キャロライン・ウェッブ
出版社:草思社
出版日:2016年5月30日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/912

記事作成:宮本 雪

本の要約サイト フライヤー

本連載は、1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト「flier(フライヤー)」の記事をもとに再構成したものです。

フライヤー

ノマドジャーナル編集部
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