英語力が活かせるフリーランスの職種といえば、翻訳・通訳・英語講師が定番だと思います。今回はこれらの職種で食べていくにはどうしたら良いのか、どういう生活をしなければならないのかという点から、それ以外の職種の紹介、最終的に成功する方法まで考えてみたいと思います。

フリーランスとして英語力を活かすにはやっぱり翻訳・通訳・英語講師?!

フリーランスとして英語を活かす仕事と言えば何を思いつきますか。一般的に英語に関わる仕事と言えば、翻訳家、通訳、英語講師だと思います。ここでは翻訳など英語を職業として生きていくために必要な英語力、さらには月収や仕事量、仕事を得るための履歴書などを紹介します。

翻訳など英語のみで生きていくために必要な英語力

翻訳・通訳・英語講師で必要な英語力はどの程度なのでしょうか。資格や点数で言えば、感覚的に英検準1級以上、TOEIC900点以上ではないでしょうか。ただしこれは最低限の基準ですから、それ以上の英語力が必要であることは間違いありません。例えば翻訳なら英語を日本語に訳すという能力が問われます。通訳も同じです。しかも同時通訳であればその能力によって差が出ます。こうした能力は英語を話せる、翻訳できる程度のレベルの英語ではなく、専門的な知識も必要であり、翻訳や通訳ができると言っても専門でない分野では上手に翻訳することができないということもよくあります。英語講師に関しては教えるものにもよりますが、例えば大学受験などの講師であれば、英語の知識が問われますし、資格試験の点数も重要でしょう。

翻訳など英語を仕事にして稼げる月収

次に翻訳を仕事にしている人が稼ぐことができる月収はどの程度でしょうか。はっきりとした統計資料があるわけではありませんが、あるアンケート調査の結果によればだいたい月収20万円~50万円の人が多いようです。もちろんフリーランスですので仕事をセーブすれば減りますし、増やせばもっと稼ぐことができます。また、法律や医学などの専門知識を持っている方であれば、さらに月収があがるのは間違いありません。ある口コミ調査によれば、人によっては月収500万円を超える人もいますので、フリーランスでの稼ぎは人によって差があるでしょう。これは英語を仕事にするフリーランスに限りませんよね。通訳も同じですが、通訳の場合、日給で支払われることが多く、1日2~3万円、多い人では10万円になる人もいます(語学力だけでいいの?フリーランスで翻訳や通訳の仕事につくには)。一方、英語講師の場合、時給換算ですので1500円~2500円程度になり、月100時間働いても25万程度です(英語講師の給料)。もちろん学歴や経験によって時給が変わるのは確かです。

実際の仕事量はどれくらいなのか?

ではそれぞれの仕事の仕事量はどれくらいなのでしょうか。これもその人のレベル、受ける仕事によって違いますが、翻訳の仕事の場合、英語から日本語への翻訳は1日2000~3000ワードは最低できる必要があると言われています(翻訳者の年収)。逆に日本語から英語への翻訳であれば4000文字以上翻訳するようです(翻訳者に求められる1日の処理量(翻訳スピード)の目安は?)。通訳の場合、前述した通り、日給で支払われることが多いです。そのため、仕事量に関する考え方としては、1日その場で通訳をする仕事が何日あるか、という考え方になるでしょう。英語講師はそれぞれの教室で英語を教えることになるので、基本的には時間給で、講師の仕事をどれくらい引き受けるかで仕事の量は変わります。

実際に仕事につくにはどんな履歴書を出せば良い?

翻訳の仕事をしたい人は専門知識をどれくらい持っているのか、提示する必要があります。履歴書と一緒に職務経歴書として、これまでの実績を見せる必要になることがほとんどですので、しっかりと提示できるように準備しておきましょう。翻訳の場合、日本語の力もチェックされていますので、履歴書、職務経歴書の日本語は分かりやすいものを心がける必要があります。通訳を希望している方も同じで、通訳の経験が必要です。もしない場合は英検やTOEICの点数、さらには留学経験などしっかりと分かるようにしておく必要があります。英語講師の場合は英検やTOEICの点数はもちろんのこと、教務歴も重要な要素になりますので、履歴書に漏れがないように書きましょう。

翻訳や英語講師以外でフリーランスとして英語力を活かせる仕事

英語を必要とする場面は増えてきていますので、翻訳、通訳、英語講師以外にもフリーランスとして英語力を生かすことができる仕事があります。ここではその代表的な仕事をご紹介します。

仕事1 海外から物を仕入れて売る

最初は海外のサイトから商品を仕入れて売るというところから始めて、現地に行って商品を購入して販売するようになる人もいます。海外サイトから商品を仕入れるのである程度の英語力は必要ですし、現地に行って物を仕入れるとなると契約から行わないといけませんので、英語力がかなり必要になるでしょう。英語を生かしてできる仕事のひとつだと言えます。

仕事2 日本語講師

このコラムで英語講師を紹介しましたが、日本語講師も英語を使う仕事です。日本には現在留学生や働く人が増えていますので、日本語を教えるという需要はあります。その際に使うのは日本語だけではありません。英語のテキストを使って日本語を教えた方が分かりやすいという人も多いです。その際にはあなたの英語力が十分に生かせるでしょう。

仕事3 日本に来た外国人の案内

2020年には東京オリンピックもあります。これから外国人の観光客が増えるのが予想されます。そうした人向けに日本を案内するという仕事もあります。外国人に対する案内ですから、英語は必須ですよね。こちらも英語力を生かした仕事としておすすめできるでしょう。

まとめ~英語力のみで通用しなくてももう一つの好きなことや特技と掛け合わせよう~

これまで英語力を生かした仕事を紹介してきましたが、どの仕事も英語ができるだけでは務まりません。通訳も法律や医学の知識があるかどうかで、仕事の量も違いますし、収入も違います。また、日本語講師の場合、英語の能力だけでなく日本語能力も重要です。英語力は普通でも得意な分野があれば、英語を活かした仕事に就くことはできます。ぜひ特技と英語力を合わせて、よりやりがいのある仕事を見つけられるにように頑張りましょう。

記事作成/ジョン0725