本インタビューではマイクロコンサル(テーマを事前に決めた、1時間程度の専門家ヒアリングサービス)の事例を紹介します。サーキュレーションではマイクロコンサルの案件ニーズと専門家のオンラインでのマッチングサービスであるOpen Researchを展開しています。

今回は、重要な意思決定のための相談で、信頼できる方をピンポイントで見つけたいニーズに対して、Open Research事務局からの推薦で実現したケースです。Open Researchは、必要な専門知識・実務経験を有している専門家をピンポイントでご推薦いたします。

案件テーマ:「今後の事業展開と資本政策について」

ヒアリング内容(キーワードのみ)

  • 今後の事業計画に合わせた調達方法についてのアドバイス
  • 株式調達と負債での調達の違いと考え方、私募債と銀行ローン
  • 資本金と下請け法について
  • バリュエーショの考え方と取得について
  • 調達において実際にかかる期間の目安、スケジュール感
  • ストックオプションの考え方と税制適格について
  • EXITの考え方(上場、M&A)
  • 創業者、創業メンバーの持ち分の考え方。社外メンバーへの株式の付与の考え方
  • 株式付与後のリスクの考え方(種類株について、株主間契約について)
  • 株式発行と譲渡の違い、分割について
  • 過去に実際に調達であった問題などのケーススタディ

重要な意思決定の前に、信用できる専門家に相談したかった

Q:Open Researchサービスの案件依頼のきっかけは?

北見:

我々は、特に勉強もなしに起業していまい、とにかく手持ちのお金のみで、失敗を重ねてちょっとずつ会社を大きくして、4年間くらいで20人くらいの規模まで成長しました。

でも行き当たりばったりで色々と事業展開してきたので、この先行きに不安を感じたんですよね。
特に事業を始めたり、スケールさせてく上でお金って重要じゃないですか。

そこで今後の資本政策、事業展開について経験の深い方に相談したいなと思ったとき、意外と聞ける人が周りにいない、信用できる人でないと簡単には聞きづらいことなので、相談先がいませんでした。

その中でOpen Researchサービスについてご案内いただき、依頼しました。

取り返しのつかないことになる前に

Q:実際にサービスを使ってどうでしたか?

北見:

率直に言ってよかったと思います。満足度で言ったら5段階評価で5です。

私が聞いたことは本やWeb上にあまり載っていない内容だったので、知見・経験・実績のある専門家だからこそ語れる失敗談や成功談、またその時に感じた改善策を直接聞けたのはとても良かったことですね。

特に私が聞いた内容は失敗したら取り返しのつかないことになるかもしれないお金に関する内容だったので、もしこのサービスを使わないで経営していたと思うと・・・このサービスに出会ってよかったと思います(笑)。

自分でも専門家を紹介してもらうことはできる。でもほとんどは時間の浪費

Q:このサービスの良さはどんなところにありましたか?

北見:

まず知見・経験の深いプロの専門家とマッチングしてくれるところですね。

知り合いの人に聞くとか、紹介してもらうとか色々と専門家の方に接触する方法はあると思いますけど、そういう方法とると知見・経験が浅い方であったり、私達の課題に対して的確なアドバイスにならなかったりするんですよね。結局聞きたいことがきけなかったり、脱線したり、時間の浪費に終わることが多いです。

このサービスは、Open Research事務局側が私たちの提示した課題に一番適した人材を紹介してくれて、この道何十年の専門家の方が、課題に対して的確なアドバイスをくれるので、そう言った点がこのサービスの良さなんじゃないかなと思います。

単純なウェブ上でのマッチングではなく、実際にOpen Researchの担当者が専門家と事前にカウンセリングを実施されていて、その方とお会いしてそのスキルやキャリアの詳細まで把握している状態で推薦をいただいていたので、とても説得力がありましたね。

さらに、その方の独立した後の実績がみえるのが魅力ですね。会社や組織の中で積んだ実績と、人にアドバイス出来ることって違うじゃないですか。そういう点で専門家の独立後の経験とかもわかるので、信頼して色々と聞くことができるところも良いと思います。

真剣にヒアリングする1時間。もう少し事前に整理しておけばよかった

Q:このような機会に対してお支払いが発生する場合、価格だけの価値(事業会社向けでは5万円/回の設定)があると思いますか?

北見:

価格設定について5万円と聞くと高いかなと思いましたが、実際に受けてみると、1時間のコンサルだけというよりは、数ある専門家の中から適切な方を選別してご紹介いただくこと、事前のコミュニケーションを介在してくれることを込みでリーズナブルだったと思います。

コンサルティングって聞くと、とてもお金のかかるものって思う人が多いと思いますが、このサービスはそういう点でそれなりの安価で気軽にプロの専門家に聞けるのは良いと思います。

ただ今回は本でもわかる事も専門家の方に聞いてしまって、もっと効率的な使い方があったかなと思います。自分たちが勉強したのちに、経験からしかわからないような知見などを聞くことができれば、さらに価値があったかと思います。

次回は、受け手側としてもせっかくの専門家の方との機会なので最初により課題を整理していければ、報酬が発生しているからこそもっと効率的に聞いていけるので、価値をもっと最大化できたと思います。

本やウェブではわからない本当のビジネスの勘所

Q:本サービスは、どういう人の役に立つと思いますか?

北見:

先程少しふれたように、本やWeb上でわかる知識を付けても、実際の勘所だとか本当に気を付けなければいけないところなどを専門家に聞きたいという方とか、新規サービスを始める前に、これから取り組もうとしている事業について、既に経験のある方の失敗談やそれの改善策、ノウハウなどを聞いておくことで、できることはやりきっておきたいと思っている方に良いと思います。

また、今困ってないけど、もう少し事業展開すると考えないといけないことなど、自分で調べるほどの時間は使いたくないけど今のうちに聞いておきたいことなどを予め整理するためにも頭にいれておくにもいいと思います。

Q:また使いたいですか?

北見:

使いたいです。

聞きたいことは「広報」に関することですね。私たちに限らず多くのスタートアップのベンチャー企業が思っていることだと思いますが、「どのように自分たちのやっている事業をうまく世間に広げることが出来るのだろう」って悩むと思うんですよ。

でもそういうことって本とか読んでも当たり前のことしか載ってなくて、「結局どうしよう」って、セミナーや勉強会にでても、自社の戦略や事業に沿った広報戦略や個別施策まで突っ込んだことは聞けない。それにお金もかかるので慎重にやらないといけないじゃないですか。

そこで知見・経験のある専門家の方にアドバイスを頂いて戦略たてられるから良いですよね。今度は聞きたい内容に関する知識をある程度つけてから聞こうと思います(笑)。

※当社は、弁護士法を遵守し、弁護士の紹介に関して金銭の授受を一切行っておりません。

相談者:北見 大輔
株式会社ウェイビー代表取締役副社長
起業支援業務。行政書士事務所で会社設立業務、士業向けウェブマーケティング事業を展開。
1,000名規模の企業イベントTERAKOYAの主催など、ビジネスコンテストの企画・開催。
専門家:寺西章悟
ベンチャー複数社において顧問として資金調達交渉と資本政策を担当。
ファイナンス、資本政策、組織及び業務運営に関する法的助言、M&Aといった企業法務に強み。
田島総合法律事務所パートナー弁護士。

ノマドジャーナル編集部
専門家と1時間相談できるサービスOpen Researchを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。