フリーランスになってなぜ開業届を出すの?

私はフリーランスになってまず何をしようかと考えた時に、開業届を出すことにしました。開業届を出す理由としては青色申告で節税対策になるからというのが主な理由なのですが、他にもさまざまなメリットがあるのです。そこでここでは実際に開業届を出した私が開業届を出すメリットを説明します。

1.青色申告をすると節税対策になる

開業届を出そうと思った一番の理由がこれです。それまで白色申告で確定申告をしていました。白色申告でも経費の申請はできますし、不利益を感じることはなかったのですが、青色申告にするとさらに節税効果があると聞いたのです。そのためには「開業届」と「青色申告承認申請書」を出さなければいけないと言われました。急いで書類を準備、税務署に提出しました。実際に確定申告をしてみるとかなりの節税効果があります。青色申告にすることで65万円の控除が受けられるわけで、これはかなりお得です。また、私の場合、妻にも仕事を手伝ってもらうので、妻を専従者にすることに。これで妻に対する給与も経費として申請できることになります。開業届を出し、青色申告もできるようにしたことで、こうした税制面での優遇が受けられるようになりました。

2.フリーランスなのに退職金がもらえる

フリーランスだから退職金はもらえないと思いますよね。自分で事業をしているかわけですから退職金を払ってくれる人がいないと考えるのは当然でしょう。しかし、そうしたフリーランスのための退職金制度が用意されてます。それが小規模企業共済制度です。これは役員を退職した時だけでなく、事業を廃止した時にも掛金に応じて共済金がもらえるという制度です。さらに掛金は全額、所得控除されますから税制上もお得です。こんなお得な制度があるのは知りませんでした。ただ納付期間が20年未満の場合は、受取額が掛金の合計額を下回ってしまいますので注意しましょう。

3.自分の屋号で仕事ができる

フリーランスになったのだからかっこいい会社名をつけたいと思いませんか。実際には会社名ではなく屋号というのですが、自分の屋号をつけることができます。名刺にもその屋号が書かれていると「フリーランスになったなあ」と気持ちも引き締まります。またこの屋号名で銀行の口座を作ることもできますから、仕事に関するお金はひとつの通帳にまとめられて便利です。私もすぐに屋号名で銀行口座を作りました。

実際に開業届を出してみた

さて開業届を出した方が良いのは分かったのですが、実際に開業届を出そうと思った時にどのようにすればよいのか分かりませんよね。ここでは私が実際に開業届を出した手順について紹介します。

1.開業届はどこで手に入れたの?

開業届をどこで手に入れれば良いかというと、国税庁のホームページで簡単にダウンロードできます。しかも入力もできますので、かなり便利です。時間の短縮にもなりますので、皆さんも利用して下さい。

2.開業届はどう書いた?

開業届を書いた際に私が注意した点について挙げますので、参考にして下さい。

・屋号はどうやって決めた?

私は屋号を考える時にあまり深く考えずに決めましたが、それを見たら「こんなことしているだ」と分かるような名前にはしました。屋号名なので「~会社」にはできませんが、突拍子もない名前ではなく、分かりやすい名前にした方が良いです。

・定番の職種別の職業の書き方

職業を書く場合は「日本標準職業分類」を参考に書きます。代表的な職業に関しては次のようになります。「デザイナー」は「デザイナー」のままで良いです。「SE」は「システムコンサルタント」、「システム設計者」、「ソフトウェア作成者」などが考えられます。自分はどの「SE」に当てはまるのか考えてみましょう。「エンジニア」にはさまざまな呼び名があります。例えば自動車のエンジニアなら「自動車技術者」と書きます。自分の専門としていることから調べて職業欄に書くようにしましょう。また、「日本標準職業分類」にもない場合は自分で「これかな」と思う職業を書いてみれば良いです。私はこの分類の中からこれかなと思うものを書きました。

・専従者をどうするか

自分の事業を手伝ってくれる家族がいる場合は入れておきましょう。ただし、他の事業所から給与をもらう場合には制限がありますので、注意が必要です。

3.開業届をどこに出すの?

開業届は郵送もしくは直接最寄りの税務署に提出すれば良いです。私は近くの神奈川税務署に直接提出しました。郵送でもし間違えがあったら嫌だなと思ったのが理由です。実際に不備がありました。その場で直せるのは良いですよね。また注意しなければいけないのは提出期限があることです。1月1日~15日までに開業する場合は、その年の3月15日までに提出します。1月16日以降に開業する場合は開業日から2カ月以内に提出する必要があります。この期間を間違えないようにしましょう。

4.いっしょに出す書類は?

青色申告もいっしょにするので「青色申告承認申請書」も提出します。私はこちらも「開業届」と一緒に持って行きました。

実際に開業届を出してみて気付いたこと

「開業届」を出さない、青色申告にしないという人が多いのは、手続きが面倒だという理由が多いようです。しかし、実際には手続きそのものはそんなに大変ではありません。確かに帳簿をつけるのは大変ですが、事業が軌道に乗ってくれば外注してしまえば良いのです。私はすでに外注しています。費用はかかりますが、それでも節税効果はかなりのものですので、外注してもお釣りがきます。こうした手間を惜しんで「開業届」を出さない、青色申告をしないというのはもったいないです。ただ注意点として失業手当をもらっている人は開業すると失業手当はもらえなくなります。私は失業中ではなかったので関係ありませんでしたが、失業手当をもらっている人は注意しましょう。

実はこんなに簡単に作ることもできた!!アプリを利用のすすめ

開業届を作るのは面倒だと思う人もいますよね。私は後で知ったのですが、freeeを使えば簡単に開業届を作ることができます。それだけでなく、「青色申告承認申請書」も自動で作成できますので、簡単に開業できます。開業届を出すのが大変だという人は、こちらのアプリを使ってみるのもよいですね。

フリーになるなら手間を惜しまず開業届を出そう

開業届を提出して青色申告もすることで、かなりの節税対策になります。また屋号をつけることもできますので、個人の名前よりも信用されます。新しくフリーとして働くわけですから、開業届を出して新しく仕事を始めるようにしてみましょう。時間がない人はアプリも使ってみてください。

記事作成/ジョン0725