ここまで副業の様々なパターンについてご紹介してきました。

6回目の今回はネットビジネスについてお話ししていきます。

(前回ご紹介した「ネット物販系」はのぞきます) 

副業のパターン 6.ネットビジネス(物販以外)

前回はインターネットを通じてモノを売る「ネット物販系」の副業をご紹介してきました。

今回は物販とは別に、インターネット特有の「ネットビジネス」について見てまいります。

代表的なものとして、まず「アフィリエイト」、次に「情報商材」が挙げられるでしょう。

・アフィリエイト

簡単に言うと、あなたのサイトにアクセスを集めつつ、広告収入を得ていく稼ぎ方です。

ウェブサイトやブログなどに広告を載せ、その広告を通じてなんらかの成果(商品購入や、資料の請求など)が出た場合、報酬を受け取れるシステムです。成功したアフィリエイターには高額の報酬を得る人もおり、中には年間に1千万円単位の収入を手にする人もいます。

もっとも、現実にアフィリエイトで稼げる人はひとにぎりです。このシステムで稼ぐには、サイトやブログにアクセスを集める必要がありますが、一般人が自分のサイトに多くのアクセスを集めるのは難しいからです。

・情報商材

もしあなたが何らかの有益な情報やノウハウを持っていて、それが売り物になりそうであれば、内容をまとめて「情報商材」として売り出すことも可能です。たとえばちょっとネット検索をすれば、以下のような情報商材がヒットします。

 

・お金の儲け方

・ギャンブル必勝法

・恋愛成功法

 

これらの商材のテーマには、共通点があります。それは人間の「欲望」や「強い欲求」をかきたてる内容であることです。「お金を儲けたい」「恋愛を成就させたい」といった、人間の根本的な欲求に通じる内容でこそ、情報商材は売り上げが見込めます。

とはいえこの手法で稼ぐのも、そう簡単ではありません。よほど内容がユニークかつ有益でなければ、消費者はわざわざお金を払ってまで読みたいと思わないからです。

自分の得意な分野について、独自の情報やノウハウがあるなら、挑戦してみてもいいかもしれません。

「特集」で読者を動かす

それではここから、今回はアフィリエイトの体験談を見ていきましょう。

とはいっても、アフィリエイトの体験談はネット上にあふれており、どれを頼りにすべきか混乱する人も出てくるかと思います。そこで今回は、確かな実績を持つアフィリエイターの体験談をご紹介したく思います。

 

元祖アフィリエイター!月100万円を稼ぐ男1

https://allabout.co.jp/gm/gc/22965/

元祖アフィリエイター! 月100万円を稼ぐ男 その2

https://allabout.co.jp/gm/gc/22968/

(「All About デジタル」より)

 

アフィリエイターの実業家・安達正純氏のインタビューです。安達氏はアフィリエイトで月に100万円以上の収益を得ているといいます。

彼はまず、アフィリエイトは商品紹介のタイミングが大事だと主張します。

 

「やっぱり時と場合に応じてタイムリーに特集を組むと反響は大きいですね。例えば、ダイエット特集。 関連書籍、グッズ、食品、サプリなどを一同に集めるんです。 それも半端な数ではなく、キッチリ100アイテム」

 

ただ漫然と商品の紹介をするのではなく、時期ごとに読者のニーズに合わせた特集を組むことで、食いつきを良くしようという考え方です。

とはいえ、いくらなんでも100個もの商品を紹介するのは、多すぎる気もしますが……安達氏はその理由を以下のように述べています。

 

普通に商品を紹介してしまうと、受け手は、買うか買わないか迷うのですが、特集をすると、どれを買おうかになるのですね。これは、個人的に『多者選択の秘術』を(ママ)呼んでいます(笑)。ダイエットでしたら、4月~7月が一番反響がありますよ」

 

ここには消費者心理に対する深い洞察があります。

商品が1個だけであれば、読者は「買うか、買わないか」を選択します。

ところがニーズに合った多くの商品が、いちどに目の前に並ぶと……読者は「それらの商品のうち、どれを買おうか?」と思考する傾向があるというのです。

魅力的な商品の波状攻撃が、商品購入への呼び水となる―――そんなノウハウもあるのですね。

商品よりも「シーン」を紹介すべき

さらに安達氏は、以下のようにも述べています。

 

「商品をモノとしてではなく、シーンとしてとらえると、相手に共感を与えることができます」

 

どういう意味でしょうか? 安達氏は続けます。

 

「例えばこんな感じです。
『(略)なぜかお花を贈られると一日中幸せな気分になるんですよねー。私も友達の誕生日には、お花を贈ろうと思ってます。 第一候補は、この花なんだけど結構かわいいでしょ』
最後の行の「この花」にリンクを貼ります。なんとなくクリックしそうになりませんか?」

 

この例文で安達氏が言いたいのは、お花という商品そのものについて語るよりも、友達がお花を受け取る「シーン」を読者にイメージさせるべし……ということでしょう。

贈り物としてのお花の美しさよりも、お花を受け取る人の喜ぶ顔をイメージさせた方が、読者も「お花を買って贈ろう」と考えるでしょう。これまた消費者心理を考えるうえで、重要な視点です。

 

以上見てきたように、アフィリエイトで上手く稼ぐには、記事の書き方にもノウハウが必要です。また記事の文面だけではなく、検索エンジン対策や、分野の選定、商品の選択にも知恵を絞らなくてはなりません。

アフィリエイトは一筋縄ではいかない分野ですが、自分の得意分野があり、読者に有益な記事を書き続けられるなら、挑戦してみるのもいいでしょう。

 

記事制作/欧州 力(おうしゅう りき)