働き方改革が推進され、社会の中で「仕事の仕方」というものが非常に多様化してきています。いくつもある働き方の中で、特に最近注目されているのが「ノマド」、または「ノマドワーク」と呼ばれるものです。ノマドとはどんな働き方なのか?どのようにノマドワークを探せばよいのか?徹底的に解説していきます。
最近よく聞くノマドとは一体なに?
最近、メディアや書籍などで「ノマド」という言葉をよく耳にします。ノマドとは一体なんなのか?詳しく説明していきます。
ノマドとは何か?どんな人に向いているのか?
「ノマド」とは、日々の仕事を決まったところで行わないワークスタイルのことです。
もともと「ノマド」とは「遊牧民」や「放浪者」を指す言葉です。インターネットの普及やモバイルの進化、そしてWi-Fiの普及によって、ノマドを選択する人々が増えてきているのです。
ノマドに向く方というのは例えばコンサルティングやフリーライター、プログラマーやデザイナーなどが挙げられます。
ノマドワークのすすめ
ノマドというワークスタイルは、職場に縛られない働き方です。そのため、ノマドワークを副業として選択する方も多くなってきています。仕事の空き時間にも取り組めますし、場所を選ばないので副業にしやすいことが主な理由です。それではここから、ノマドワークのメリット、デメリットを紹介していきましょう。
ノマドワークのメリット
ノマドワークには多くのメリットがあります。
①自由な時間で働くことができる!
ノマドワークは、定時にどこかに出勤しなければならない、ということがありません。そのため、自分の働きたい時間に働くことができます。副業としてノマドワークを選ぶ方が多いのも、隙間時間に取り組むことができるのが理由のひとつです。
②好きな場所で働くことができる!
「遊牧民」の名が示す通り、ノマドワークは場所に縛られることがありません。お気に入りのカフェや自宅、実家に帰ってからなど、インターネット環境さえあれば気に入った場所が自分の職場となります。
③人間関係のストレスが少ない!
普通の会社であれば、イヤミな上司や先輩、気の合わない同僚などとの人間関係に悩まされることもあります。しかしノマドワークはそのようなことが非常に少ないです。もちろん打ち合わせや仕事をもらった方との関わりは重要ですが、一般的な会社と比べれば楽なものです。
ノマドワークのデメリット
ノマドワークにはもちろんデメリットも存在します。メリットと表裏一体の部分が多いのでしっかり覚えておきましょう。
①自己管理が最重要課題
ノマドワークはスケジュールも場所も自分で選べます。その反面、事前にスケジュールをしっかり立てて守り通していかないと、納期の遅れなどでクライアントに迷惑をかけてしまうことがあります。またやる気を上手に継続しないと、集中して仕事をする時間が少なくなり、仕事の質が落ちることになりかねません。
②収入が不安定になる可能性がある
ノマドワークは待っていれば仕事がくる、という性質のものではありません。自分のスキルを高め、自分で仕事を探して取ってくる積極性がないと、収入が途絶えることすらあるのです。
③コミュニケーション能力を高めないと生き残れない
ノマドワークは、他人と顔を合わせることが極端に少ないワークスタイルです。しかしその分、短いコミュニケーションの中で必要なことを見極め、相手の求めるものを提供しなければなりません。必然的にコミュニケーション能力の高い方が求められてくるのです。
以上のメリットやデメリットを考えると、自己管理能力が高くスケジュールをしっかり立てられる計画性のある方は、ノマドワークに非常に向いていると言えます。
副業としてのノマドワークにはどんな種類があるのか?
ノマドワークは副業としても非常に優れた働き方です。そこで、副業向きのノマドワークの種類を解説していきます。
ノマドワークその1・ライティング
副業としてノマドワークをしている方で最も人数が多いのがライティングです。内容は千差万別で、まとめサイトの作成やブログ記事の執筆、お役立ちサイトの記事作成などがあります。どんなライティングでもたいていの場合はマニュアルがありますし、執筆の方向性もある程度決まっているので、未経験でも取り組むことができます。
ノマドワークその2・web制作、webデザイン
web制作・webデザインも非常に多くの依頼があります。簡単なアイコン作成から本格的なブログ作成、企業のホームページ作成などの大規模なものまであります。ある程度webに明るい方であれば副業にしやすいジャンルです。
ノマドワークその3・タスク
タスクとは、アンケートの回答や体験談を短文で執筆するなどの極めて簡単な仕事です。タスクの最大の特徴は、作業が完了した時点で提出したとみなされることです。ただし内容に関してはチェックが入りますので、適当な作業はできません。
ノマドワークその4・システム開発、マルチメディア
ノマドワークの中にはシステム開発の案件もあります。高いスキルが求められますが、信用を得られれば固定客がつき、収入も安定してきます。動画や写真撮影、音楽作成などのマルチメディア案件もあり、こちらもある程度高いスキルが求められます。
ノマドワークで得られる報酬はどのくらい?
ノマドワークを副業として実践した場合、どの程度の収入が得られるのでしょうか?ノマドワークには大きく分けて成果報酬型と時給報酬型の支払いがあります。それぞれ解説していきましょう。
成果報酬型の場合は?
副業として実践するほとんどのノマドワークは、この成果報酬型です。依頼を受けた内容物を提出することで報酬を得ます。自身の持つスキルや信用度合いによって大きく報酬は変わってきます。例えばライティングなら、最初は1文字あたり0.3円程度。1文字2円を超えるようならかなり高い報酬であると思って間違いありません。
時給報酬型の場合は?
副業としてのノマドワークには、ほとんど時給報酬型は存在しません。どちらかといえばノマド専門ワーカーに見られる報酬形態です。通常のアルバイトと同じく時間当たりの報酬が支払われます。こちらもスキルや難易度によりますが、副業のノマドワークであれば時給1500円くらいのものが多いようです。
副業のノマドワークはどうやって探せばいい?
副業としてノマドワークを始めてみたい!と思っても、いったいどこで探せばいいのか迷ってしまいますよね。そこで、副業としてのノマドワークの探し方を紹介します。
クラウドソーシングを利用して探す
一番手っ取り早いのは、クラウドソーシングサイトを利用して探すことです。ランサーズやクラウドワークスといった大手のクラウドソーシングサイトには、初心者用の簡単な案件から高いスキルを持った方用の大型案件まで存在します。
ホームページやSNSを利用して探す
企業の中には、ホームページ上でノマドワーカーを募集しているところがあります。またTwitterやInstagramなどのSNS上で募集を行っている企業もあります。この場合は直接契約になり、クラウドソーシングサイトのシステム利用料がかからないのが強みです。また信用を得られれば長期に渡って案件を確保できる可能性があります。
ノマドワークを効率的に見つけるには
やはり一番簡単なのはクラウドソーシングサイトの利用です。システム手数料がネックとなりますが、案件の数・種類ともに圧倒的な量ですから、仕事を探せる確率も高いでしょう。SNSで探す場合はクライアントが信用できるかどうか、裏を取るようにすると安全です。
まとめ
いかがでしたか?ノマドワークは場所・時間の制約が極めて少ないため非常に副業に向いています。働き方改革の浸透で、副業も許容される社会になってきました。自分に向いた副業を探したい方、新しい働き方を模索している方、ぜひノマドワークを始めてみてください!
執筆者:守山 有
2014年からフリーライターとして活動。副業、IT関連、飲食など多ジャンルに渡って多数執筆。勉強の日々ですが、執筆も楽しく充実しています!