フリーランスの方との結婚は不安がいっぱい?
①フリーランスの方との結婚は両親に反対されるかも
フリーランスの方と結婚される場合は、両親が難色を示すケースも少なくありません。なぜならフリーランスは、サラリーマンと比較すると経済的に不安定なケースが多いためです。またフリーランスという仕事に対する理解不足も要因のひとつと思われます。
まずはフリーランスの方とよく話し合い、現在の状況と将来の展望、そしてフリーランスを選んだ理由や仕事に対する熱意を、しっかりと親に説明して貰うことが大切です。
また一番の不安要素である経済面に関しては、真剣に考え努力している姿勢を示し、決して見栄を張らず誠実に説明して貰いましょう。
②フリーランスの方との結婚を友人から心配されるかも?
親しい友人であればあるほど、収入が不安定なフリーランスの方との結婚を心配する友人がいるかもしれません。それはフリーランスの方が、サラリーマンのようにボーナスや退職金がなく経済的に不安定だと思われているからです。
しかし逆にサラリーマンは会社が潰れれば、次の会社に就職するまで時間が掛かりますが、フリーランスは手に職がある強みがあります。
また人脈や実績が出来れば、仕事が途絶える心配もありません。また退職金は出ませんが、フリーランスは定年がありませんので、健康に気を付ければずっと働き続けることも可能なんです。
フリーランスの方と結婚するのは、友人ではなくあなた。あなたがフリーランスの方と結婚したいという気持ちが大きいのであれば、そして友人の心配に反論できる覚悟と強さがあれば何の問題もありません。
アドバイスはありがたく受け取り、自分の選んだ道を進んでいきましょう。
③フリーランスの方との結婚に、自分の決意が揺らぐかも?
不安がる親や友人の忠告を聞き続けた結果、自分自身がフリーランスの方との結婚に揺らいでしまう可能性も。しかしその揺らぎが、よくあるマリッジ・ブルーなのか、本当に不安に思う何かがあるのかでは大きく異なります。
まずはなぜこのフリーランスの方と結婚したいのかを自分自身に問いかけましょう。不安材料をひとつずつ書き出しと、自分の心が整理できて原因もわかってくるのでオススメです。
そして不安点は、しっかりと話し合いましょう。それでもやはり、フリーランスの方との結婚に不安がある場合は、結婚事体を白紙にしたほうがよいかもれません。
結婚後のフリーランスの予想収入と支出は?
それでは実際にフリーランスの方の収入はどれぐらいなのでしょう。「2016年版 小規模企業白書」によりますと、一般的なフリーランスの年収は以下の通りです。
100万円未満 23.1%
100万円~300万円未満 36.8%
300万円~500万円未満 22.7%
500万円~800万円未満 12.3%
800万円~1000万円未満 2.4%
1000万円以上 2.7%
なお、「IT人材白書2016」では、IT技術者のフリーランス年収は、約6割が300万円~500万円となっています。フリーランスの職種や能力により振れ幅はありますが、おおよそフリーランスの年収は300万円前後が平均値のようです。
結婚後のフリーランスの年金対策は?
フリーランスの年金は「国民年金」であり、被保険者の分類では「第1号被保険者」となります。フリーランスが支払う平成29年度の国民年金保険料は16,490円。
フリーランスと結婚後、妻が専業主婦になる場合は第三号被保険者となり、保険料を支払わなくて大丈夫ですが年間197,880円の支出は決して小さくありません。
実は国民年金は纏めて前払いすることで、保険料の割引を受けることができます。フリーランスは収入に波がありますので、結婚後の収入が多い時期はこうした前納割引を賢く利用するとよいでしょう。
フリーランスとの結婚に必要なのは愛と覚悟とやっぱりお金
フリーランスとの結婚には愛があるのは大前提ですが、やはりお金もフリーランスとの結婚を考える重要なファクターです。
これらをバランスよく考え、十分に話し合うこと。そして最悪の場合、相手が体を壊してまったく収入が途絶えても、自分は支える覚悟があるのかを十分考え、自分自身もお金を稼げるようになることが肝心です。
フリーランスの方との結婚はさまざまな障壁があります。しかし究極のところ、自分に経済力があれば、相手の収入が不安定でも大きな障壁にならないのではないでしょうか。
それはサラリーマンと結婚した場合も同様で、夫の会社がいつ倒産するか、人員整理に掛かり退職を迫られるかは誰にもわかりません。結婚には愛と覚悟とやはりお金。ぜひ冷静な目でフリーランスの方との将来を考えつつ、良き伴侶との幸せな結婚生活を目指しましょう。