フリーランスの募集ってどこで見つけるんだろう?

ひとつの企業に雇われるのではなく、独立して自由に働くフリーランスが増えています。しかし、フリーランスの募集は、いったいどこで見つけるのでしょうか?

この記事では、年々増えているフリーランスには、どのような職種があるのかを紹介するとともに、フリーランスの仕事募集を見つけるポイントについて紹介します。

フリーランスの仕事・種類ってどんなものがある?

人口の約3割がフリーランスというアメリカに比べるとまだ割合は低いものの、現在日本では10人に一人がフリーランスという働き方をしています。

では、フリーランスの仕事にはどのような仕事や種類があるのでしょうか?

Webデザイナー・グラフィックデザイナー

ホームページを作るWebデザイナーや、雑誌やサイトのポスター・バナーなどを作るグラフィックデザイナーは、フリーランスで働く人が多い職種です。また、小規模案件であれば、チームではなく個人で完結する仕事も多いため、フリーランスという働き方が合う職種とも言えるでしょう。

パソコンとネット環境、デザインするソフトさえあればどこでも作業できるため、在宅やノマドワーカーで自由に働いている人が多くいます。

文章を書く仕事・ライター

情報化社会になり、Webサイトの情報は日々膨大な量が更新されています。オリジナルな文章を書ける人材はとても需要があり、Webライターが必要とされています。

日本語を扱うライターは、未経験からでも仕事しやすい職種で、実務経験がない状態からフリーランスとしてライターになる人がとても多い職種でもあります。クラウドソーシングのように案件が見つかりやすいことも、ライターが増えている要因のひとつでしょう。

翻訳家・特許翻訳

専門知識を活かしたフリーランスには、翻訳家や特許翻訳の仕事があります。ライターよりも専門的な知識と語学力が必要ですが、会社に属さなくてもパソコンとインターネット環境さえあれば在宅で仕事ができるので、フリーランスとして活躍している人が多い職種です。

企業で翻訳をバリバリ担当してきたものの、育児や介護などで離職せざるを得なくなった女性などが、在宅で仕事しているケースも多いようです。

動画・映像制作などのクリエーター

撮影された動画や映像を編集したり、CG映像を作成したり、特撮映像を作ったりするクリエーターです。製作する映像は、テレビ番組のオープニング映像や、アーティストのPVのような動画、アニメやゲームの作中映像など、多岐にわたります。

最近ではパソコンのソフトの機能が向上したため、趣味でもプロ顔負けの映像を作れる人もいます。それゆえ、未経験からフリーのクリエーターを目指す人も増えているようです。

プログラマー・エンジニア・SEなどの技術職

プログラム言語を操り、システムやソフトウェアを作る仕事です。Webサイトのシステムを支えたり、企業が社内で使うシステムを構築したり、仕事内容は多岐に渡ります。

基本的にはチームで仕事をすることが多い技術職ですが、パソコンと対峙して黙々と仕事を進めるスタイルなので、特定の会社に所属せずに、フリーランスという働き方を選択している人も多い職種なのです。

フリーランスといえども、在宅仕事ではなく、プロジェクトごとにクライアントに常駐することも多くあります。

フリーランスの仕事募集の探し方を解説

フリーランスにもさまざまな職種があることが分かったところで、実際にフリーランサーたちはどこで仕事の募集を見つけて応募しているのか、解説していきます。

細かくいうと職種ごとに探し方は変わりますが、共通している部分に着目して解説していきます。

持っている人脈を使って、営業をかけていく

もっともスタンダートとも言える方法です。とくに同業種の会社から独立したフリーランサーは、会社勤め時代のコネクションを活かして仕事をとる方が多いのではないでしょうか。

独立したことを告げれば、友達のよしみで依頼してくれる知り合いもいるかもしれませんね。

未経験からフリーランスになった方も、なかなか案件が見つからない場合は、友達や知人に頼み込んで実績作りをするのもありです。例えばWebデザイナーの場合、知り合いのサイトを担当させてもらえば、ポートフォリオに載せられる立派な経歴のひとつになります。

クラウドソーシングのサービスを利用する

未経験で人脈も実績がない場合にオススメの方法です。クラウドソーシングを利用すると、単価は低めですが、たくさんの仕事が見つかります。

例えばライターの仕事であれば、未経験応募可能の仕事は簡単に見つかります。1000文字書いて500円という低単価の仕事も多く掲載されていますが、実績作りにはもってこいです。

ほかにも翻訳の仕事、映像制作の仕事、イラスト作成やログ制作の仕事など、さまざまな職種の案件を探すことができます。

案件求人サイト・エージェントサービスで探す

プログラマーやSEなどのIT案件は、フリーランスエンジニアに特化した案件求人サイトで見つけることができます。「レバテックフリーランス」や「ギークスジョブ」「コデアル」など今ではたくさんの案件求人サイトがあります。

また「クラウドテック」や「ITプロパートナーズ」などの、クライアントと短期契約をするスタイルの仕事もあります。

直接応募する

こちらもオーソドックスな方法ですが、仕事したいクライアントに対して直接営業をかけていく方法があります。

もし企業のサイトを見て業務委託やフリーランスの人材を募集していれば、直接応募できます。情報がなくても、どうしても仕事をしたい場合は、問い合わせフォームから応募してみるのもよいでしょう。

クラウドソーシングって評判はどうなの?

未経験でも簡単に案件が見つかるクラウドソーシング。このサービスが一般的になったことにより、よりフリーランスの裾野が広がったと言っても過言ではありません。

しかし、単価が低すぎるという良くない評判を聞くのも事実です。先ほども例に挙げたように、クラウドソーシングには低すぎる単価の案件もたさくさんあります。一方で、適正価格の仕事もきちんと掲載されています。

実績や経験を積むために低単価の仕事を受けるのはよいですが、経験を積んだあとはきちんと労働に対して真っ当な対価を得られるのかを意識して、クラウドソーシングの活用について考えてみるとよいでしょう。

【職種別】フリーランスのお仕事探し方のポイント

ここまでは、一般的な仕事募集の探し方を説明してきました。ここからはより具体的に、職種ごとに気をつけるべき、仕事探しのポイントを解説していきたいと思います。

Webデザイナー・グラフィックデザイナー

フリーランスデザイナー向けの案件情報は、「ランサーズ」や「クラウドワークス」などの有名なクラウドソーシングサービスのほかにも、エンジニア向けの案件情報サイトやエージェントでも見つけられます。

また、週1~など常駐の仕事をするのも、実はオススメ。未経験の場合、チームで仕事する経験を身に付けておいた方が後々仕事に活かすチャンスがある可能性が高いからです。

クリエイターやデザイナーに特化した派遣や求人サイトにも登録してみて、条件に合う会社がないか検討してみましょう。

文章を書く仕事・ライター

未経験からでもクラウドソーシングを活用すればすぐに仕事を見つけられるのがライターの仕事です。その代わり未経験OKの仕事は単価が低いので、少しずつ経験者歓迎の仕事にシフトしていきましょう。

クラウドソーシング以外の仕事は、外部ライターを募集している編集プロダクションに登録したり、Webメディアに応募して専属ライターにしてもらったりという方法があります。有名なメディアや、名前を出して寄稿できるようなサイトは、後々大切な実績になるので、積極的に応募してみましょう。

翻訳家・特許翻訳

翻訳関連の案件は、未経験からスタートしたフリーランサーの場合は、クラウドソーシングで見つけるのが早いです。もっと単価の高い仕事をしていきたいなら、翻訳スキルを学べる講座に通った後に、翻訳会社に登録する方法がオススメ。

実務経験がすでにあるという方も、積極的に翻訳会社に登録しましょう。「翻訳者募集」というキーワードで検索すると、多くの会社がヒットします。

動画・映像制作などのクリエーター

未経験から映像制作などのクリエイターを目指す場合、簡単な仕事ならばクラウドソーシングで見つかりますが、それではいつまで経っても大きな企画に関わることができません。

そこでオススメの方法が2つ。ひとつ目は、映像クリエイター養成スクールに通うこと。修了後に学校が提携している案件を紹介してもらえる学校も多くあります。

ふたつ目は、短期のアルバイトなどで実務経験を積むことです。現場でどのように映像制作が進められるのか学ぶことが、その後のキャリアに大きく影響してきます。

プログラマー・エンジニア・SEなどの技術職

プログラマーやSEなどのITエンジニアは、それ専用に特化したサイトがあるので、そこで案件を探すのがよいでしょう。具体的には、このnomad journalを運営しているサーキュレーションが展開する「flexy」や、「レバテックフリーランス」「ギークスジョブ」「スキルサーフィン」などです。

これらのサイトでは、在宅で仕事する案件はもちろん、プログラマー常駐求人も探せます。在宅にこだわるのもよいですが、企業に常駐する働き方をすることで、大規模案件に関わることができ、実績にもなります。

たくさんのチャネルに登録しておくことが大切

フリーランスの職種ごとに、募集を見つける方法とポイントについて解説してきました。どの職種にも言えることですが、ひとつの方法に固執するのではなく、複数のやり方で間口を広げておいて、いろいろなところから仕事をとってくることがフリーランスとして成功する鍵です。

ひとつのチャネルに限定していたら、そこからの仕事が滞った時に生活していけなくなってしまいます。それを避けるためにも、たくさんのチャネルに登録しておき、いざというときに代わりの案件をすぐに探せるような環境を整えておきましょう。