まだまだ寒い日々が続く中で、立春を迎える2月。
4月から始まる新しい年度に向け、これからの目標を見直すのにとても良い時期ですね。
今回はビジネスパーソンに必須の「経営哲学」「マネジメント」についてオススメの3選をご紹介いたします。
『成功の要諦』
(著)稲盛和夫
稲盛和夫の成功の源泉は彼の哲学にあった
経営者として重要なのは、経営のノウハウよりもむしろ高貴な哲学を持って判断を行うこと。ただし稲盛氏が言うには、その哲学は決して難しいものではなく、「人間として正しい道を歩く」という最もプリミティブな価値観に基づくものである。それは、利他主義であり、六波羅蜜の努力によって運命を変えていく姿勢である。
まさに「苦しいことを諦めず、自ら体現する」姿勢を貫いた経営者の哲学がまとめられた一冊。
経営者が知っておくべき3つの項目
- 経営者たるもの、高貴な哲学を持っていなければならない。
- 運命は所与のものだが、因果応報の法則は運命さえ変えられる。
- 「六波羅蜜」で心は磨かれる。
『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』
(著)エリック・シュミット
Googleが語る新しい経営の「格言」
現代においてグーグルのような企業が台頭したのはインターネットにより情報がより流動的になったからであり、故に私たちの生活も大きく変わり、企業のあるべき姿も大きく変わった。
働き方、価値観の多様化を受容してよりイノベイティブな発想でビジネスを行う企業にスマートクリエイティブが集まり、価値のあるプロダクトを作る。企業は社会に対して利益になることを追求するのではなく、そこで働くスマートクリエイティブに最高の環境を提供し、最高のプロダクト・サービスを作る地盤を作ることに注力して行く時代である。
Googleの3カ条
- 現代のベンチャー企業にとって重要な要素は「良いものを作ること」である。
- スマートクリエイティブな人とは深い思考力と圧倒的行動力を持った人である。
- 企業文化はオープンで人とイノベーションに特化させる。
『HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント』
(著)アンドリュー・S・グローブ
一段上のマネージャーを目指す
インテル元CEOのアンディ・グローブが、後進の起業家、経営者、マネジャーに向けて、一字一句書き下した傑作。
『HARD THINGS』著者のベン・ホロウィッツ、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグなど、シリコンバレーの経営者や幹部たちに読み継がれ、大きな影響を与えてきた。
アウトプットを最大化するための仕事の基本原理とは、マネジャーが最も注力すべき仕事はなにか、タイムマネジメントの方法、意思決定のときにしてはいけないこととは、ミーティングはどう進めるべきか、1対1の面談(ワン・オン・ワン)ではなにを話すのか、人事評価はどう判断すべきか——。マネジャーなら誰もが悩むことに答えてくれる、実践的で役に立つアンディ・グローブのアドバイスが満載の経営書である。
悩めるマネージャーへの3つのアドバイス
- マネジャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット
- 組織のパフォーマンスを上げるために、「目標管理(MBO、Management By Objectives)」は欠かせないアイテムのひとつ。
- マネージャーの仕事の大部分が情報収集。
最後に
以上、4月までに目標を見直したい時にオススメの3選はいかがでしたでしょうか?
1日、1週間、1ヶ月はあっという間に過ぎていきます。
その中で、新年に立てた自身の目標にどれだけ近づけるか。良質なインプットからこそ、良質なアウトプットが創られます。
記事制作/ 佐間田侑花