フリーランスのインストラクター、セミナー講師として、子育てサークル「I love Mommy!」を主宰している宮崎雅子さんへのインタビュー後編では、フリーランスで仕事をしていることのメリット・デメリットをお伺いしました。
働くママとしてストレスを感じず、仕事も子育ても楽しむために、どんなことを心がけているのでしょうか?輝く女性になるための秘訣を教えていただきました。
フリーランスだと、時代の流れ、お客さんのニーズの変化に対応しやすい
Q:今後の働き方は?
宮崎さん(以下、宮崎):
できることもやりたいことも変わって行くので、今は決めないでいいかな、と思っています。
もともと、チアにずっと関わっていたいと思っていました。でも40代になるとチアとも言えなくなってきて、幅を広げる意味もあって、ピラティスを始めました。子育てサークルやる上でも、じゃあベビーマッサージはどうかな、とか、いろいろ派生していったんです。フリーランスだと、時代の流れ、お客さんのニーズの変化に対応しやすいのも魅力。できること・求められることをやりながら、幅が広がっていくかもしれないし、働き方も変わって行くかもしれないですね。
Q:フリーランスになって不安になったことは?
宮崎:
先日子どもが病気になり、半月働けなかったんです。レッスンを休まなくてはならず、代講を探すのが大変でした。探せなかったら休講になるし、その月の収入はないことになるので、安定的なお給料という意味では心配ですよね。時々夫に「仕事?趣味?」ってからかわれます。
また、自主的に学び、インプットしていく大変さはありますよね。会社員だと、定期的に研修があったり、上司がいたりして、強制的に学ぶ機会があるけど、フリーだとそうはいかない。成長するためにどうするかは、自分で考えて動かないといけないし、怠ると埋もれるし、選んでもらえなくなりますから。
でも、去年「大人の女子校」に参加して、個人事業主や起業している知り合いが増えて、不安がなくなってきました。困ったときにはどんな風に工夫しているか教えてもらったり、動けない分、告知や紹介をしあったりできる、仲間ができたんです。会社員時代は、同じ部署や同じ商品に関わっている人としか連携できなかったのが、今はSNSを使えば、全国の人とも、様々な職種の人とも、縁が繋がっていく。心強いですね。
家でも仕事でも、完璧は目指さない
Q:お子さんとの生活で両立する上で気を付けていることは?
宮崎:
子どもが3人いて、上2人が小学生、下の子は保育園です。気を付けているのは、頑張らない、完璧にしない。ご飯を作っておけば死なない、とか。洗濯物は畳んでないけど清潔、とかね!
午前中に家のことをやって、午後からレッスンで外出するなど、バランスをとっています。外出する時以外は、家で仕事したり、セミナーを受けにいったり、交流会に顔を出したり。
寝る時に子どもたちと”大好きタイム”っていって、ごろごろしながらいちゃいちゃするんです。寝かしつけはもう不要だけど、寝室で飛行機みたいに持ち上げてあげたり、ぎゅーって抱きしめたり。長男は小学校3年生だけど、まだ「やって!」って言ってくれますよ。
太陽のように明るく、キラキラと周りを照らす宮崎さん。しなやかな柔軟性があり、人への感謝の気持ちで溢れている方でした。いずれも、フリーランスで働く上で欠かせない大切な要素ですよね。これからどんな風に変化・進化されていくのか、またしばらくしてから取材してみたいと思いました。
プロフィール:宮崎 雅子さん
大学卒業後、明治製菓株式会社(現 株式会社明治)に営業として入社。
2003年、株式会社ナイキジャパンへ転職し、スポーツマーケティング部に所属。
2006年、友人の経営する株式会社ファイブスターズエンターテイメントへ入社、
0からチアスクールを立ち上げる。
同時期にピラティスインストラクター資格を取得、指導を始める。
2010年、友人と一緒に子育てサークルI love Mommy!を設立。
2012年 内閣府認証 特定非営利活動法人 I Love Mommy Academy 設立。
産前産後女性の支援活動を行う。
2015年、株式会社大人の女子校内に、起業ママ部というコミュニティを立ち上げる。
現在は、インストラクター、セミナー講師として活動。
専門家:天田有美
慶應義塾大学文学部人間科学科卒業後、株式会社リクルート(現リクルートキャリア)へ入社。一貫してHR事業に携わる。2012年、フリーランスへ転身。
キャリアコンサルタントとしてカウンセリングを行うほか、研修講師・面接官などを務める。ライター、チアダンスインストラクターとしても活動中。