会社員が何に一番悩んでいるか、ご存知ですか?身に覚えのあるかたも多いでしょう。そう、人間関係です。
厚生労働省が発表している「過労死等の労災補償状況」(平成25年、平成26年)を元にall aboutが作成したランキング(会社員の悩み1位はやはり○○?ストレスランキング https://allabout.co.jp/gm/gc/463251/)によると、ワースト1位が、人間関係。32.8%、およそ3人に1人の方がストレスを感じているのです。
また、少し前のデータになりますが、リクナビNEXTが転職経験者100名に退職理由を聞いた調査(退職理由のホンネランキング ベスト10 http://next.rikunabi.com/01/honne2007/honne2007_01.html)では、3位に「同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった」(13%)がランクイン。どの職場でも、人間関係が永遠のテーマであることが窺えます。
社会人である今は、学生の頃と違って、好きな人と付き合えばいいわけではありません。親と同じで、上司も先輩も同僚も、選ぶことはできないのです。となれば、取るべき方法はひとつ。人と付き合う術を学ぶしかありません。
今回は、できるだけ自分に負担やストレスをかけず、人間関係を上手くやる方法を紹介した本を、ご紹介いたします。
まるで漫才?!絶妙のボケとツッコミで、人間関係のストレスゼロ!
めんどうな人をサラリとかわしテキトーにつき合う55の方法
責任をなすりつけようとする上司に、新人ぶって何もしない後輩・・・いますよね、こういう「めんどうな人」。そんな時、ついつい謝ってしまったり、怒って反論するのは逆効果だと、著者は暗に諭しています。
では、どうしたらいいのでしょうか?ひとつの答えが、ボケてみたり、時にはツッコミを入れてみたりすること。ストレートな反応をしないことで、相手も自分自身も煙に巻いてしまえばいいのです。本書で紹介されている”模範解答例(?)”は、読んでいて笑ってしまうものもたくさん。自分の口から言えた時には、痛快な気分になること間違いなしです。
著者:石井 琢磨
出版社:総合法令出版
出版日:2015年01月22日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/421
日本型・タテ社会のメリットとデメリットを学ぶ
タテ社会の人間関係
単一社会の理論
5〜6年ほど前、マンガ「ワンピース」に大きな影響を受け、自由と仲間を最重視する「ヨコ社会」に生きる若者が増えてきた、という主張が注目を集めたことがありました。
しかし現実はというと、社内はいまだタテ社会のまま。この本が書かれた1967年から数えると、実に半世紀以上も日本の社会構造は変わっていないのです。それならば、他人や社会を「変える」よりも世渡り上手になるほうが得策。タテ社会について理解を深めることが、その第一歩となるはずです。
著者:中根 千枝
出版社:講談社
出版日:1967年02月16日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/859
成果よりも、信頼できるかどうかが大事
部下論
上司に評価される20の法則
営業として好成績を出しているのに、なぜか上司の覚えがめでたくない気がする・・・そんな方にぜひ読んでいただきたいのが本書です。
もちろん、おべっかを使うことでもなく、特別な能力もいらないのでご安心を。やるべきことは「報連相をしっかりする」「誠実であること」など、ふつうのことばかり。基本を徹底的にやり、まずは人として信頼されることが、高評価へと繋がっていくのです。
著者:江口 克彦
出版社:東洋経済新報社
出版日:2015年05月14日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/508
“なんとなく”人と付き合っていませんか?
タイプがわかればうまくいく! コミュニケーションスキル
旅行、ダイエット、営業・・・どんな目的でも、達成するためには道、つまり戦略が必要で、それは人付き合いも同じです。「いや、人と人とは心が通じ合っていれば大丈夫」なんて声も聞こえてきそうですが、こんな風に”なんとなく”付き合っていると、苦手な人は避けて通るなんていう残念なコミュニケーションを取ってしまうことにもなりかねません。
人付き合いの戦略、というと仰々しいですが、要は、相手のタイプを知って、それに合わせた対応をしましょう、ということ。本書で紹介している4つのタイプに相手を分類してみることで、苦手な人ともぐっと付き合いやすくなるはずです。
著者:谷 益美、枝川 義邦
出版社:総合法令出版
出版日:2015年11月02日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/929
カッコ悪いけど効果抜群の「人の動かし方」
頭に来てもアホとは戦うな!
人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
他人の感情や行動は変えられない、とはよく言いますが、本書でもやはり、自分をコントロールすることが人間関係の肝だと説いています。
ここまでは、ありがちなビジネス本ですが、本書が他と一線を画すのは、著者の経歴にあります。売れない証券マン時代や、国会議員時代の権力闘争での失敗など、アクの強い経歴を持つ著者のエピソードは読んでおもしろいものばかり。また、必ずしもすべてのノウハウが自分に当てはめられなかったとしても、たくさんのヒントや気づきが得られるでしょう。
著者:田村 耕太郎
出版社:朝日新聞出版
出版日:2014年07月08日
詳細はコチラ→https://www.flierinc.com/book/260
記事作成:宮本 雪
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本の要約サイト フライヤー
本連載は、1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト「flier(フライヤー)」の記事をもとに再構成したものです。
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