Amazonアソシエイトは、GoogleアドワーズYouTubeと並んで、副業シーカー(複業を探している人)が最も注目する副業検討対象の一つです。今回はAmazonアソシエイトについて書いてみたいと思います。

■Amazonアソシエイトの仕組み

1994年、世界で初めてインターネットによる本格的なアフィリエイトシステムの運用を行ったのは、当時のCDネット通販大手CDNowでした。インターネットを使ったアフィリエイトシステムはその後、瞬く間に他の大型ネット通販サイトが続々採用、1996年にはAmazonもアフィリエイトシステムの運用を開始しました。Amazonのアフィリエイトシステム「Amazonアソシエイト」は、当初の書籍のみの対象から品目カテゴリーを増やし続け、今日までに世界規模の巨大アフィリエイトシステムに成長しました。

Amazonアソシエイトの仕組みはシンプルです。アソシエイトを希望する人はAmazonの専用サイトで自分の情報を登録し、アソシエイトになります。情報登録後、専用ページで紹介したい商品を指定し、商品を紹介するテキストや画像を表示するタグを生成します。生成したタグは自分のホームページやブログに埋め込み、ユーザーがリンクをクリックして販売に至るとフィーが支払われます。フィーの料率は商品カテゴリーによって違い、0.5%から10%までの開きがあります。なお、フィーの料率はアマゾンのウェブサイトで公開されています。

■Amazonアソシエイトでいくら稼げるのか?

Amazonアソシエイトでいくら稼げるかですが、一般的に広く認識されている平均額のようなものは、筆者の知る限り、ありません。私もGoogleアドセンスと同時にAmazonアソシエイトもやっていますが、Googleアドセンスがコンスタントに月に3千円程度稼いでいるのに比べ、Amazonアソシエイトはさっぱりです。平均すると月に数百円にも達せず、売り上げゼロの月もあります。

しかし、これはAmazonアソシエイトにまったく真剣に取り組んでいない筆者の例でして、一方で、世の中にはAmazonアソシエイトでそれなりに稼いでいるという人も確かに存在しています。

筆者の友人のコンサルタントで、自分のブログに筆者と同様、GoogleアドセンスとAmazonアソシエイトを掲載している人がいます。その人は、両者ともにほぼ同額を毎月稼いでいると話しています。確かに、やり方によっては、Amazonアソシエイトで稼ぐ事は十分に可能なようです。

■紹介する商品が先

私のその友人は、IT関連サービスに特化したコンサルティングを行っていて、自分のブログでもそうしたテーマのネタを、例えば「セキュリティ対策」「ストレージ製品」「IoT」といったテーマのネタを記事にしてブログに掲載しています。

その種の記事では、記事中で記事に関係する製品を具体的に取り上げることが多く、彼はそのようにして紹介した製品にAmazonアソシエイトのリンクを貼っています。ある記事では「セキュリティ対策」に有効なツールを、別の記事では「ストレージ製品」としてお買い得な製品を、また別の記事では「IoT」のソルーションですぐに使えるデバイスを紹介しています。つまり、彼はAmazonアソシエイトのフィーが欲しいからそうした製品を紹介しているのではなく、彼が本当に紹介したい製品を紹介し、そのついでにその製品のAmazonアソシエイトのリンクを貼り、結果的にフィーを稼いでいるのです。

前回、アドセンスで高単価を狙って人気カテゴリーを選び、そのためのブログ記事を書くのは本末転倒だと書きました。Amazonアソシエイトでも同様で、Amazonアソシエイトで自分が儲かりそうな商品を紹介するのではなく、見る人にとって有益な商品を紹介するのが先なのです。そして、Amazonアソシエイトはその次にリンクさせる。

自分ファーストではなく、ユーザーファースト。この黄金ルールは、Amazonアソシエイトでも当たり前のように適用されるようです。

記事制作:
ジャパンコンサルティング合同会社
代表 前田健二

ノマドジャーナル編集部
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