副業に関心はあるけど踏み切れないという方の悩みの一つに、本業との兼ね合いを含めた、副業の履歴書をどのように書けばいいのかわからないといった問題があるのではないでしょうか?
そこで今回は、本業との兼ね合いを考慮した説得力のある履歴書の書き方をご紹介します。
副業のための履歴書
副業とはいえ、企業に自分をアピールするためにも履歴書を書く必要がありあます。
採用側がまず何よりも労働者に求めるものは、自分たちの会社に必要な人材かどうかです。これは本業、副業関係なく、ごく一般的な考えであると同時に、本業との兼ね合いを考慮した説得力のある履歴書を書くための重要な要素となります。
そのため、副業の履歴書は採用側の心情を加味しながら書く必要があるでしょう。これから紹介するのは副業として、会社に履歴書を送る、あるいは持参する際の書き方のポイントとなります。
本業があることを強みに。
本業があることは堂々と伝えるべき
大前提として、本業の存在を副業の履歴書で隠す必要はありません。むしろ堂々とアピールポイントとして活用すべきです。なぜなら、本業における業務内容やスキルなどが、副業においても活かせる可能性があるからです。
また、本業があることを履歴書に記載しなかった場合、職歴詐欺などで訴えられる可能性があります。ばれないだろうと安易な考えで後々面倒なことになるくらいなら、本業を必ず記載し、職務内で培ったスキルや経験をアピールポイントにしましょう。
本業での成果は副業でも加味される
本業でどれだけ成果を出しているかという点も、履歴書を書く際には重要です。本業での成果を職歴、資格、業績、自己アピールなどの形で記載すれば説得力のある履歴書となるでしょう。
本業での成果は労働者の能力を示す指標となるため、採用側も大きな関心を持っています。特に自己アピールなどで本業での経験を交えた成功談を記載出来れば、「本業で十分に働いていて、能力がある」「副業で雇っても安心できるほどの労働意欲がある」という印象を与えることができます。
逆にいえば、本業で満足のいく結果を出せなかった場合や経験談がない人材は、「副業でも成果を出せないかもしれない」「業務に集中せず、すぐに辞めてしまうかもしれない」といった印象を与えかねないのです。
悪印象を与えないためにも、本業の成果を積極的に採用者側に訴えていくようにしましょう。
本業の内容とスキルはとにかく細かく書く
経歴や強みをアピールするための自己分析
まずは、自身が現在担当している業務内容や持っているスキル、アピールポイントを洗い出してみましょう。紙に書きだし、他の人に見てもらうのも1つの手です。
そして、そのなかで特に評価できるものをピックアップしていき、履歴書により細かく書くようにします。優先順位を決めて、履歴書のアピールポイント記入欄で掘り下げたり、面接時の話の引き出しとして用意したりしておきましょう。
あなたのスキルは誰かが必要とするスキル
本業で当たり前のように培ったスキルが、採用者側から見れば必要とされる可能性は十分にあります。副業で人材を雇い入れたい企業には、「うちに足りないスキルを持つ人材を、ピンポイントで手に入れたい」といった場合があるからです。
採用側のニーズと自身の持つスキルが一致させることができれば、より高待遇の条件で雇い入れてくれる可能性もあり、活躍の場が広がることも予想されます。そうなれば、副業が本業と同じくらいのウェイト(報酬、やりがい等)を占めるようになるかもしれません。
もし紙に書き出してみても、自分のスキルのアピール方法がわからない、あるいはスキルそのものが見つからないという方は、クラウドソーシングや、インターネット上の専門スキル切り出し型マッチングサービス等、インターネット上で展開されている副業サービスを検討してみるのも一つの手段です。
まとめ
副業における履歴書は、本業の履歴書同様に採用側が重要視するものです。むしろ、副業であるからこそ、「本業から副業に活かせるスキルはあるのかどうか」「本業と同じかそれ以上に熱心に働いてくれるかどうか」といった点を履歴書から判断します。
そのため、履歴書を書く際は、採用側の背景やニーズをよく理解した上で内容を作成しなくてはなりません。本業で得た強みと副業先でのシナジーにポイントを置きながら、アピールしていくことが重要となります。
執筆者:中新 大地
2014年、大学生2年生時からライター活動を開始。働き方や学生生活関連の記事を多数執筆。卒業後は新卒フリーランスとなり、コピーライター、ゲームシナリオライターとしても活動。