ここまで副業の種類についてご紹介していますが、今回はちょっと特殊なパターンです。

リモートワークとしても取り組める「株投資」「FX」についてお話ししていきます。ただしこれらは投資であるため、取り組みには注意が必要です。

副業のパターン 7.財テク系

株投資であれ、FXであれ、自宅でパソコンを使って行うことができます。よって、リモートワークとして着手しやすいため、一定の人気を得ています。

とはいえこれらの財テクには、これまでお伝えした副業とは大きな違いがあります。それは、あくまで投資(注)であるということです。

(注)投資……利益を得るために、資金を事業や証券、不動産などに投下すること。

 

株投資やFXは、上手くいけば大きな稼ぎになることもあります。ただし努力したからといって、必ずしも儲かるわけではありません。それどころか、下手をすれば投下した資金が台無しになり、損をしてしまうこともあるわけです。だからこそ、これらのビジネスに着手する場合、極めて慎重な判断が必要となります。

リスクを理解することが重要

それでは個々の投資法について、具体的に見ていきましょう。

投資のリモートワークとして代表的な、株投資とFXについてご紹介します。

・株投資

長い伝統のある、最もメジャーな投資法のひとつです。会社の株を買うことで、会社が順調に成長すれば配当益を得ることができます。また、値上がりした株を転売すれば、差額を利益にすることもできます。

株投資で利益を上げるには、あるていど経済に精通していることが必要でしょう。またせっかく株を買っても、その会社が伸びてくれないことには利益が上がりません。よって、これから成功する会社を見抜く、鋭い観察眼も必要になります。

さらに言うと、小さな投資額ではなかなか大きな利益にはつながりません。よって株投資で稼ぐには、ある程度の元手も必要になります。

・FX

ここ最近、流行している投資法です。為替相場を見ながら外国通貨を売買し、利益を上げていく方法です。株式よりも小さな元手ではじめられるうえ、上手くいけば大きな利益を得られます。そのため一般のサラリーマンや主婦が、大きな成功を収めることもあります。

とはいえ、FXは株投資以上にリスクの大きい手法でもあり、失敗して大きな借金を抱えてしまったケースもあります。よって、投資の中でも特に慎重さが求められるのです。

体験談を読むときの注意点

投資分野の副業・リモートワークについては、ネット上に体験談が山のようにあります。しかし投資の体験談というのは、読み方に注意が必要です。特に以下のようなものには注意してください。

成功体験ばかりが書いてあるもの

世の中、基本的にそうウマイ話はありません。物事には光もあれば影もあるはずなのです。

よって、投資の体験談で「儲かった、儲かった」といいことばかり書いてあるものは、疑ってかかった方がいいでしょう。投資で利益を出すのはそう甘いことではなく、熟練投資家すら失敗することがある世界です。

セミナーや教材を売りつけようとするもの

この手のページは、ネット上にあふれ返っています。「投資で簡単に儲かります!」「ここだけで明かす秘伝のノウハウ!」などといった宣伝文句にはじまり、ページを下まで読んでいくとセミナーや教材の購入ページへのリンクが張ってあったりするわけです。

こうしたページは巧みに設計されているので、ついつい購入ページに行ってしまいがちですが……基本的にはオススメしません。そのようなページは、最初からセミナーや教材を買わせるのが目的だからです。

とにかくリスクを回避する

今回は体験談の代わりに、投資のプロの執筆記事を見ていきましょう。

 

リスクが高いとされるFX取引(外国為替証拠金取引)のメリットと安全に運用する方法

http://financial-field.com/assets/2017/02/07/entry-1150

(「ファイナンシャルフィールド」より)

 

ファイナンシャルプランナーの宮崎さんは、初心者がFXを始めるにあたっての注意点を述べています。

 

「FXを始める場合、まずはレバレッジをかけずに1倍で始め、慣れることが大切です。慣れてきてレバレッジをかけた場合も、ストップロス(損切)注文を使い、もしも損が出た場合も膨らまないように備えることをお忘れなく」

 

レバレッジとは、投資資金の25倍もの額を取引できる仕組みです。この仕組みがあるからこそ、FXは少ない元手で大きな利益が見込め、人気が出ているわけです。

しかし、成功したときの利益が大きい反面、失敗時の損失も莫大になります。だからこそこの記事では、FXの醍醐味であるレバレッジをあえてかけないことを勧めているのです。

 

当連載としては、副業やリモートワークで投資に挑戦することを、必ずしもオススメはしていません。

それでもやってみたいとお考えであれば、とにかく最悪の事態も想定した上で、自分の負えるリスクの範囲で勝負することが大切でしょう。

 

記事制作/欧州 力(おうしゅう りき)