2017年も残り60日を切りました。
今年の年初の目標は達成されそうでしょうか? 予想より順調? それとも不調?
日々忙しい生活の中で、1年を振り返るこの時期に改めて読みたくなる本をご紹介していきます。
- ー何か1つのことをやり抜くために。
- ー日々当たり前と思っていることを見直すために。
- ー交渉力・説得力を高めるために。
1年の終わりに近づいているからこそ、初心に立ち戻りこの1年間の自分を見つめ直してはいかがでしょうか?
『やり抜く力 GRIT(グリット)―人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』
アンジェラ・ダックワース (著), 神崎 朗子 (翻訳)
やり抜く力は強い意志から生み出される
この書籍ではアメリカの軍隊・スペリングコンテスト・スポーツ選手や各界の有名人のインタビューを豊富に盛り込み「やり抜く力」を考察しています。
人々はやり抜く力を「才能」と捉えがちですが、実際に才能が構成している要素は少なく、本人の生い立ちや周囲の環境により作り上げられていくものです。学校の成績やテストとの成績の良し悪しとは連動はしません。
何か1つのことに全力で取り込む際に「やり抜きたい」「最後まで諦めたくない」という強い意志と、たゆまぬ努力によりなし得る力なのです。
やり抜く力を構成する2つの要素
- 決して消えることのない「情熱」
- 決して諦めない「粘り強さ」
『0ベース思考―どんな難問もシンプルに解決できる』
スティーヴン・レヴィット (著), スティーヴン・ダブナー (著), 櫻井祐子(翻訳)
当たり前をシンプルに考え直す
人は生活の中で多くの「当たり前」や通説といったものに触れています。また難しい課題に直面した時に、その課題をさらに難しく考えがちです。
でもそんな時こそ考えてみましょう。
「この課題を解決する目的は何か」「仕事を早くする目的は何か」
課題を解決する・仕事を早くする。それぞの目的に合わせアプローチ方法は変わってくるのです。
当たり前と思っている仕事こそ初心に戻ってシンプルに考え一度答えを出してみる。そしてその課題やKPIは本当に限界か。先人が考える限界は時として思い込みのこともあるのです。
自分の脳に「もっとできるはず」というシンプルな問いを投げかけて思い込みの限界を突破しましょう。
本書はそんなシンプルな問いから始まる課題解決の思考法です。
0ベース思考の実践のための3要素
- 難しい問題こそ、そもそも何のためにするのかを考える。
- 慣れた仕事こそ、初心に戻って素直に考える。
- その限界は本当に限界なのか。 限界を疑う。
『影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか』
ロバート・B・チャルディーニ (著),社会行動研究会 (翻訳)
「説得のプロ」のスキルを科学的に分析したロングセラー
書籍執筆の為、チャル ディーに自身が3年の歳月を「潜入捜査」に費やし、宗教団体・慈善組織・セールスマンといった「説得のプロ」のスキルを研究し、 それを科学的な知識を元に解説分析されたロングセラー。
本書では「人間が何かを決断する時に、無意識に拠り所にしてしまう要因」 を6つに定義しています。
- 返報性
- コミットメントと一貫性
- 社会的証明
- 権威
- 好意
- 希少性
自分一人で何かを判断しようと思っても、選択肢が多すぎたりその分野に対する知識がない時に、無意識のうちに影響力の武器を利用し決断を下す。 そういった人の行動や態度を変えてしまう心理的な力について細かく述べられています。
「影響力の武器」を読む3つのメリット
- どんな風に人が説得され、納得しているのかが科学的にわかる
- どうやったら相手の「影響力」から身を守れるかがわかる
- 様々な営業ノウハウ本の元になるものがわかる
[最後に]
以上、おすすめの書籍3選いかがでしたでしょうか?
次回も忙しい生活の中にこそ、本を読み新しい知識を得る・以前の知識を見直せる。
そんな書籍をご紹介していきます。
記事制作/佐間田侑花