これから何か新しいことをはじめようと考えている人にとって、知識や情報の素になるのが本です。副業をはじめる前に、ここで紹介する本を読んでおくことをおすすめします。副業に対する不安の解消につながるとともに、やる気を生み出すきっかけを与えてくれるでしょう。

なお、おすすめの副業一覧をご覧になりたい方は以下をご確認ください。

副業をはじめる前に本を読んでおきたいその理由

副業をはじめようと考えている人は、主に3つのパターンに分けられます。

  • 本業を持ちながら、本業以外の副業をやってみたい
  • 本業のスキルを活かしながら、同じジャンルの副業をやりたい
  • 副業からはじめて、いつかは副業を本業としたい

あなたは副業に対して何を望んでいますか?どうして副業をはじめようと考えましたか?

副業のはじめ方や注意すべきポイントなど、必要なことは状況に応じて多種多様です。ものごとをはじめる際に肝心の軸がぶれていると、どこに焦点を当てればいいのかわからず、方向を見失ってしまいます。

政府の推進する働き方改革によって、副業に関する情報も多く出回るようになりました。副業に対して自分が目指すビジョンをはっきりさせ、よりいっそう理解を深めるために、本によって得られる知識は非常に有用でしょう。

最初に読んでほしいこの1冊

今回は5冊の本にスポットを当てていますが、まず副業を考えるにあたって読んでおきたい1冊をご紹介します。

副業時代の到来を予測していた1冊の本があった

保守的な思想が根強い日本において「安定・終身雇用」を良しとする考え方の人は、いまだに多いといえます。そのような背景もあって、政府が副業に対して容認の動きを加速させた今も、副業をはじめることに多少の罪悪感を持っている人は少なくありません。

しかし2000年代初頭のアメリカでは、すでに今の日本を予測するような1冊の本が生まれていました。

フリーエージェント社会の到来「雇われない生き方」は何を変えるか 

ここでいう「フリーエージェント」とは、インターネットを使い自宅で働き、組織に頼ることなく自分の知恵を活かし、独立しながらも社会とつながっているビジネスマンと定義されています。2000年のはじめには、アメリカの労働人口の4分の1がフリーエージェントだったそうです。

安定・終身雇用を否定するわけではないものの、安定よりも自由や自分らしさを大切にするフリーエージェントという働き方に、現代の日本がようやく追いついたともいえるでしょう。フリーエージェントの働き方にヒントを得て、日本全体が自分らしく働ける環境に変わっていくことが望まれます。

著者:ダニエル・ピンク(著)池村千秋(翻訳)
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2002年4月
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副業をはじめる前に読んでおきたいおすすめの本2冊

副業をはじめる前の予備知識が盛り込まれた本を、2冊ご紹介します。

一日も早く起業したい人が「やっておくべきこと・知っておくべきこと」

副業をはじめる際に、「将来的には本業としたい」という野望を抱いている人におすすめの1冊です。起業をしている人ももちろんですが、はじめる前にぜひ知っておきたい知識がひと通りまとめられています。

ビジネスプランからはじまり、組織形態・資金調達・集客から採用に至るまで網羅されているのが特長です。企業勤めでは知り得ない情報もたくさんあるので、副業に関する知識とともに学んでおきたいものです。

著者:中野裕哲 (著)
出版社:明日香出版社
出版日:2013年2月
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【新版】フリーランス、個人事業、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。

副業をはじめる際に心配になるのが、本業の会社にばれること。ばれないようにするには、お金にまつわる知識をしっかりと頭に入れておく必要があります。そうしないと、後で思わぬトラブルを招くことも。

フリーランスや個人事業主向けのお金に関する本は多数見受けられるものの、副業サラリーマン向けにもアドバイスされている本は数少ないです。副業で収入がある場合確定申告はどうしたらいいのか…と悩んでいる人にも、おすすめの1冊です。

著者:岩松正記(著)
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2012年11月
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副業をはじめる時からその後まで~おすすめの本2冊

副業をはじめる時、まずは小さなことから、自分でできる範囲でやってみようと思う人が多いかもしれません。副業をはじめる時からその後までで、おすすめしたい本を2冊ご紹介します。

1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法 

副業をはじめる際、まずはリスクを抑え低資金ではじめてみようと考えている人におすすめの1冊です。マイクロビジネスに関する事例と進め方がまとめられていますが、著者名でもおわかりのように、事例は日本人ではありません。

ただ、身近にあるほんのちょっとした気づきが、大きな利益を生むビジネスの発見につながることがわかります。どんな副業をしようか考えている人に、ヒントを与えてくれるでしょう。

著者:クリス・ギレボー(著) 本田直之 (監訳)
出版社:飛鳥新社
出版日:2013年9月
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「成功の型」を知る 起業の技術

副業をはじめて軌道に乗り、起業を考えはじめた時にぜひ読んでおきたいおすすめの1冊です。企業に関して総括的にまとめられています。起業における漠然とした思想論が展開されるのではなく、ワークシートをもとに読み進めていけるので、本格的に起業を考えている人が実践的に学ぶことができます。

起業だけでなく、経営のノウハウを知りたい人にも適した内容だといえるでしょう。

著者:浜口隆則(著)
出版社:かんき出版
出版日:2013年2月
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まとめ

副業をはじめたいと思っていても事前知識がないとどうしても不安になってしまうものです。副業を考えた時や副業開始後に悩んだ時などに、今回ご紹介した本を思い出し、活路を見出すヒントにしてみてはいかがでしょうか。

執筆者:杉本 湊音

フリーライター。私大文学部国文学科卒業後、総務経理人事事務など約12年の社会人経験後、産休育休ののち現在に至る。得意な執筆ジャンルは、就職転職人事を含むビジネス関連・妊娠出産子育て関連など。