景気回復が進み、戦後2番目の長さの好景気となっているというニュースが流れています。しかし好景気とはいえ、一般家庭にはまだその恩恵が行き届いていないのも事実です。そこで最近話題の「ノマド的節約術」を試してみてはいかがでしょうか。きっとお金に関する考え方や貯金のスピードが変わってきますよ!

誰でも取り組めるノマド的節約術

話題のノマド的節約術ってなに?

世の中には様々な節約術があります。家計簿をつけたり封筒にお金を小分けにしたりと、方法も様々。その中でも最近話題なのが「ノマド的節約術」です。「ノマド」とついているのは考案者の職業が働き方で言う「ノマド」や「フリーランス」に近いのが理由です。収入の安定が約束されていないノマドワーカーが実践した節約術のノウハウが詰まっているのです。

ノマド的節約術の考案者は?

ノマド的節約術の考案者は、「ノマド的節約術」というブログの運営をなさっている松本博樹さん。松本さんは、2011年に注文住宅を購入、退職、子供の出産が重なってしまったそうです。退職により収入がなくなってしまったため、お金に対して真剣に考え、ひとつずつ実践していったのがノマド的節約術。現在はフリーランスでいろいろな仕事をしており、家計の危機は脱したようです。

ノマド的節約術①〜消費を減らす〜

消費を減らすためのテクニック①〜家計の洗い出し〜

それではノマド的節約術にはどんなものがあるのか、紹介していきましょう。まずは消費を減らすことに重きを置いた節約です。最初に実行するべきは家計の洗い出しです。毎月、何にどのくらいのお金を使っているのかを計算してみましょう。本当に詳しく洗い出すには1ヶ月家計簿をつけるのが良いのでしょうが、洗い出しの時点ではそこまで厳密でなくても構いません。

消費を減らすためのテクニック②〜家計の見直し〜

洗い出しが終わったら家計の見直しをします。一番最初にやるべきなのが、固定費の見直しです。毎月出ていくお金は見直しの効果が極めて高いからです。

まず真っ先に見直すべきは、賃貸住宅に住んでいる方なら「家賃」です。例えば5,000円家賃を下げたら、年間にして60,000円お金が浮くことになります。

次に保険も見直すべき固定費のひとつですね。保険の内容はライフステージによって変えていくべきもの。現在のライフステージとずれはないか検討してみましょう。

さらに今使っている携帯電話が大手3キャリアのものであれば、格安SIMに変えてみることを検討しましょう。大手3キャリアの場合、平均月7,000円前後の支払いのはずです。格安SIMを使えば平均月3,000円前後で済みます。この場合年間では48,000円も得になります。

他にもノマド的節約術では、見直すべきものとして新聞、テレビ、車を挙げています。本当に必要なものをしっかり見極め、節約につなげましょう。

ノマド的節約術②〜収入を増やす〜

収入を増やすためのテクニック①〜定期預金などを利用する〜

節約の習慣が身につき少しずつ貯金が増えてきたら、次は収入を増やすことを考えましょう。まず基本となるのは銀行への預金です。ただ、マイナス金利の時代ですから普通に預けても資産増効果は望めません。定期預金など銀行のサービスを活用するのが重要です。投資信託などを利用して資産を増やすことも考慮して銀行選びをするのも大事。

収入を増やすためのテクニック②〜少しずつでいいので稼ぐ〜

節約というのは見方を変えると、使う金額を減らした分だけ収入が増える、と言うことができます。これは消極的な収入増加法です。

今度は積極的に収入を増やす方法を考えてみましょう。

お得に稼げるのが「株主優待」です。株というと危険な感じがするかもしれませんがご安心ください。

株主優待というのは株を買えばいつでも受けられるわけではありません。権利確定日に株を持っていれば株主優待が受けられるのです。逆に言えば、株を持っているのは権利確定日だけで良いということ。株取引を上手く利用すれば手数料だけで株主優待を受けることも可能です。

また、あくまで余剰金を運用するということであれば、投資信託も有効です。投資信託は元本割れの危険がありますので、最初は危険度が低いもの、信託報酬が低いものを選択して、積み立て感覚で挑戦してみましょう。

ノマド的節約思考とは

ノマド的節約思考①〜お金に対する向き合い方〜

ブログ「ノマド的節約思考」の中には、松本さんのお金に対する向き合い方が語られています。その中でも最も象徴的なのが、「お金のことは知れば知るほどお得だし、知らないと損をする」ということです。世の中には、一手間かければ得になることがたくさんあります。逆に知らないせいで損をすることもたくさんあります。そして得になるようなことというのは基本的に誰も教えてくれません。自分で学び取るしかないのです。お金に対する勉強は、今からでも遅くありません。

ノマド的節約思考②〜お金っていったい何なのか〜

お金っていったい何なのか?あまり深く考えたことはないかもしれません。ノマド的節約術の作者である松本さんは、家計が危機的な状況に陥ったときにお金のことを一生懸命勉強しました。そしてそこからお金に対する考え方が変わったそうです。

今、松本さんは、お金とは「価値交換の手段のひとつ」「感謝を伝える手段のひとつ」と考えているそうです。人それぞれにとってお金の価値は違うし、お金の意味も違います。ですが、こんな考え方もあるということを知っておくと良いのではないでしょうか。

まとめ

ノマド的節約術についていくつか紹介してきました。よく見てみると、決して特別なことをしているわけではありません。使い道を洗い出し、消費を見直し、収入を増やす。大雑把に見ればこういうことです。しかし細かい視点で節約について考えられており、読み物としても非常に面白いブログです。節約に興味がある方はぜひ「ノマド的節約術」を読んで、実践してみてください。なお、節約術ではなくノマドワークを具体的にする方法について『ノマドワーカー実践講座〜持ち物、服装から仕事場の選び方などリアルな実践例で紹介』という記事でまとめてますので、是非ご覧ください。

執筆者:守山 有

2014年からフリーライターとして活動。副業、IT関連、飲食など多ジャンルに渡って多数執筆。勉強の日々ですが、執筆も楽しく充実しています!