フリーランスのイラストレーターになりたい!

イラストレーターになりたい!と思っていても、「独学でも大丈夫なのか」「何から始めたらよいのだろう」「どうしたら仕事を依頼してもらえるのか」など、不安は尽きませんよね。

フリーランスのイラストレーターとして活躍している先輩は、どのくらい収入や年収を得ているのか、イラストの単価や相場はどのくらいか、そして依頼をもらう方法などを詳しく解説していきます。

なお、以下もご参照ください。

フリーイラストレーターの年収やイラストの相場は?

年収の平均は、200-300万円程度

転職情報サイト「はたらいく」が2014~2015年に実施した調査によると、イラストレーター・アニメーターの平均年収は261万円。あくまで平均ですので、もちろんこれ以上稼いでる人も稼げていない人もいるということになりますね。

イラストレーターは100職種中84位という結果でした。多職種に比べるとなかなか収入を得にくい職種と言えるかもしれませんね。

イラストの料金相場は、かなり幅がある

日本イラストレーター協会によると、小カットイラスト1点の相場は、モノクロであれば3,000円~5,000円、カラーであれば5,000円~10,000円。

有名な媒体に掲載される、大きなサイズで精細なイラストの場合は料金が上がります。たとえば、日本グラフィックデザイナー協会が設定した「1,000部印刷されるB1ポスターに使用するイラスト」の基準額は500,000円です。

一方でクラウドソーシング経由のイラストは、1カット1,000円以下という依頼も多く、イラスト単価はかなり幅があると言えます。

個性や技術を身につける必要がある業界

これだけ差がある料金相場の中で、フリーのイラストレーターとしてしっかり稼いでいくには、低い料金ではなくできるだけ高い料金で依頼を受けていくことが必要不可欠です。

自分のイラストの個性を磨き、より美しい彩色やアングルを身に付け、「誰でもいい」ではなく「あなたにだから依頼したい」と言われるイラストレーターになる必要があります。

駆け出しイラストレーターが仕事を受注する方法

自分の作品をまとめてポートフォリオを作る

イラストを受注するためには、過去に制作したイラストを見てもらう必要があります。仕事としての実績がゼロでも、自分のために描いたイラストで構わないので、自分の作品をまとめてポートフォリオを作りましょう。

できるだけ多くの人に作品集を見てもらえるように、インターネット上で公開することをおすすめします。作品集を見てイラストを気に入ってくれた方が、新しい仕事の依頼主になる可能性もあります。

pixivなどのイラスト投稿サイトに掲載する

pixiv等のイラスト投稿サイトに登録して、作品を積極的に掲載していきましょう。pixivはイラストレーターや漫画家が自分の作品を投稿するサービスですが、ユーザー数が2,500万を超える巨大なマーケットなので、発注先を探しているクライアントも多く集まっています。

自己紹介欄に「お仕事募集中」と書き、連絡先をわかりやすく示すことも大切です。気軽に連絡しやすい環境づくりを整えることで、受注できる確率がグッと上がります。

twitterなどのSNSでもイラストを投稿する

pixiv同様に、TwiiterやFacebook、Instagram、ブログなどあらゆるチャネルを利用して、多くの人の目に留まるよう心がけてください。

TwitterやInstagramで人気のハッシュタグを使ったり、話題になりそうな旬のネタをイラストで表現したり、あらゆる工夫を凝らしましょう。バズれば、その分自分のイラストを見てもらえる回数が増えるので、仕事をもらえるチャンスも増えます。

交流会・即売会などのイベントに参加する

COMITIAなどの即売会やコミックマーケットに出展し、自分のイラストを直接手に取ってもらうのもよいでしょう。

またイラストレーターが集まる交流会に積極的に参加したり、絵師仲間の個展・グループ展を見に行ったりすることも、将来的な自分の仕事につながる可能性があります。どんどん交流の輪を広げ、積極的に名刺交換をして、名前と作品を売り込んでいくことが大切です。

クラウドソーシングでお仕事を探す

仕事を受注するための受け皿を作っても、初めはなかなか依頼者が現れないかも知れません。そんな時に活用したいサービスがクラウドソーシング。クラウドソーシングは、仕事を依頼したいクライアントと受注したいワーカーを繋げるサービスです。

未経験ワーカーも多いため、低単価の案件が多い傾向にありますが、イラストを募集しているクライアントが確実に見つかるので、積極的に活用しましょう。

独学でも成功したイラストレーターはたくさんいる!

美大卒でなくても実績がゼロでも、魅力的なイラストが描ければ成功することは可能です。SNS等をうまく駆使することで全世界の人に作品を見てもらえるチャンスがあります。

個人事業主やフリーランスは、請求書や名刺を自前で用意したり、税金や保険・確定申告まですべて自己責任で行わなければいけません。大変な職業ですが、自分の頑張りが収入に反映され、自分の趣味を仕事にできる喜びは、他に代えがたい大切な原動力になるでしょう。