屋号とは何?

屋号とは何かと言うと、個人事業主の方が事業を始める際につける名前のことです。法人の場合、会社名にあたるのが屋号です。屋号は必ず付ける必要があるものではなく、フリーランスの中には自分の名前で事業をしている人もいます。それでも特に不便ではないという人もいるのです。

フリーランスが屋号をつけるメリットとデメリット

フリーランスが屋号をつけるメリットとデメリットは何なのでしょうか。ここではフリーランスのメリットとデメリットについて紹介します。

1.フリーランスが屋号をつけるメリットは?

フリーランスが屋号をつけるメリットは、屋号を見ただけで、あなたが何をしているのか分かるということです。個人名だとあなたが何をしているか分かりませんよね。もちろんあなたの仕事が分かる屋号をつける必要があるのですが、屋号を見ただけで仕事について理解してもらうことができるのはメリットでしょう。

2.フリーランスが屋号をつけるデメリットは?

フリーランスが屋号をつけるデメリットは特にないように思われますが、実はメリットと関係があるのです。屋号を付けることであなたの仕事の内容が分かりやすくなるのですが、それは逆に言えば、屋号によって仕事が制限されるとも言えます。屋号を見て、「あなたはこんな仕事をしてるんですよね」と思われれば、他の仕事が来ることが少なくなります。また、屋号にこだわり過ぎで何をしている人か分からず、仕事が来ないということもあるようです。屋号の付け方がとても重要だと分かるでしょう。

銀行口座やクレジットカードは屋号で作れるのか?

銀行口座に関しては屋号で作ることができます。私も屋号で銀行口座を作っていますので、そちらに事業に関する収入は振り込んでもらうようにしています。私の場合、妻が専従職員ですから、妻がした仕事もこちらの銀行口座に振り込んでもらうことにしています。

銀行口座に関しては屋号で作ることができるのだから、クレジットカードも作ることができると思われるかもしれませんが、屋号付きのカードは法人カードになりますから、審査も厳しく、発行がとても難しいと言えます。そのため基本的には個人名義でカードを作ることになります。しかし、注意すべきことは個人名義でクレジットカードを作った場合、屋号を使った銀行口座から引き落としができないということです。理由としてクレジットカードの名義人と銀行口座の名義人は一致する必要があるためです。クレジットカードを個人名義で作る場合は、個人名義の口座が必要だということを覚えておきましょう。

どうやって屋号は決めれば良いのか?屋号を付ける際の注意点は?

いきなり屋号を付けるとなっても、どのように付ければよいのか分かりませんよね。ここでは屋号を付ける際の注意点について説明します。

1.分かりやすい屋号をつける

まず注意すべきは、あなたの仕事が何なのか分かるような屋号にすることです。よく屋号をつける際にその名前に凝り過ぎて、一体何の仕事なのか分からないということがあります。私も「この屋号面白い」と思った人がいますが、屋号はおもしろいのですが、何をしている人は分かりませんでした。このようなことがないようにしておく必要があるでしょう。

2.「○○会社」という名前は付けられない

屋号には「○○会社」や「○○法人」という名前を付けることはできません。こうした名前は法人しかつけることができないためです。当然ですが、「○○銀行」もダメです。こうした名前を付けたいと思う人は少ないと思いますが、屋号として付けられない名前があることは覚えておいた方が良いでしょう。

3.商標登録がされている名前は使わない

あなたが屋号として使った名前が商標登録されていると、場合によっては訴えられることもあります。業界が違えば問題ないとも言われていますが、わざわざ同じ名前を使う必要はないでしょう。登記・供託オンライン申請システムを使って使いたい屋号が商標登録されているかどうか調べることができますので、利用してみましょう。

4.ドメイン名も考慮する

屋号を登録した場合、その名前でホームページを作成することが多いでしょう。その際にドメインを屋号で取りたいと思いますよね。しかし、事前にそのドメインが使用できるかどうか確認しておかないと屋号を登録した後に、そのドメインを使うことができないということもあります。ホームページ作成まで念頭に入れている場合は、ドメインまで検索しておく方が良いでしょう。

5.屋号は後から変えられる

屋号を登録したけど変更したいと思うことがありますよね。屋号は登録してしまったら、変更できないというわけでありません。屋号を変更するには確定申告をする際に新しい屋号を登録すれば良いのです。ただし名刺などで相手に伝えていた場合、屋号を変えると取引先にも伝える必要がありますので、なるべく変えない方が良いでしょう。

屋号は分かりやすいものがよい

フリーランスになるとどうしてもかっこいい屋号を付けたいと思いがちですが、取引先に分からないような屋号では意味がありません。屋号にオリジナリティは必要ですが、相手に分かりやすい屋号をつけるように心がけましょう。

記事作成/ジョン0725