就職、転職の際やプロフェッショナルとしての業務委託であっても、受けることになる「面接」。

面接は難しい。簡単だ、なんていう人はほとんどいないでしょう。ですが、よく言われるように、前もっての準備をしておけば、次の面接でうまくできる可能性は確実に上がります。

セールスフォース社のコンテンツマーケティング・マネージャー、Alexa Schirtzinger氏がブログで挙げた、面接で聞かれる7つの質問と、それに対する回答をご紹介します。

これは単なる面接に通るための想定問答集ということではありません。面接に受かるための表層的な、テクニカルなものを上げているわけではなく、あなたが面接に臨む、新しい会社に入る、新しい仕事をする、という観点において本質的に重要なことがあげられています。面接官に自分がどう映るかということ以上に、今一度何が重要かということも含め自分に聞いてみるべきことがあげられています。

次の面接が間近なあなた。ぜひ自問自答してみてください。(※以下、自問自答の質問を『』で示します。)

1. 『あなたはこの仕事に本当に興味がありますか?』

自問自答してみてください。

彼女いわく、面接では、その会社は自分が働くのにふさわしい場所だ、とただ漠然とした内容を言うのではなく、なぜ自分が働くのにふさわしい場所であると考えたのか、その具体的な理由を伝えるように努めるべきだ、言っています。

OKの回答(模範解答)とNGの回答も以下に引用します。

面接官:

「今回このポジションを志望された理由、動機をお聞かせください。」

OK回答:

「私がこの仕事に興味を持って応募したのには今から申し上げます3つの主たる理由があります・・・」

NG回答:

「御社は働く環境が素晴らしいと耳にしまして・・・」

一度就職活動を経験した方ならNGの回答が的はずれであることは明らかでしょう。しかし、それが分かっていたとしても、明確な理由を複数答えられない(用意できていない)ようでは、意味がありません。

2. 『あなたのスキルはこの仕事にふさわしいものですか?』

さて、いかがでしょうか?自問自答してみましたか?

しばしば履歴書に書いてあることを聞かれてもいないのにすらすらと(べらべらと)話す人がいますが、これでは「なぜあなたはこの仕事に応募してきたのですか?」という質問には答えられていません。代わりに、履歴書には書いていないこと、より詳しい内容を話して、あなたのスキルがどのようにその会社の手助けになるのかを明快に伝えましょう。

面接官:

「今回このポジションを志望された理由、動機をお聞かせください。」

OK回答:

「私はAとBのプロジェクトを担当しているチームに興味があります。X社、Y社での◯◯を担当した経験が成果に貢献できると考えます。」

NG回答:

「私はX社、Y社で様々な経験を積んできましたので、この仕事に必ず成果を出せます。」

これもNG回答はひどいですね・・・ですが面接で聞かれた際に前職の経験と具体的な事例と紐付けて希望のポジションへの志望理由と自己PRを明快に話すことができるでしょうか?そう簡単なことではないでしょう。

3. 『あなたは応募している会社とそこでの仕事についての知識を十分に持っていますか?』

さて、これはどうでしょうか?

もちろん、Googleで事前に調べて、さも十分に分かっているかのようなふりをできますか?ということではありません。会社については言わずもがなですし、応募している仕事についても、そしてあなたが所属することになるチームと、面接官を担当している未来の直属の上司についてまで、調べきれているか?ということです。

面接官:

「何か質問はありますか?」

OK回答:

「以前(面接官は)X社で働かれていたようですが、その経験が今のチームの目標達成にどのような影響を与えていますか?」

NG回答:

「Z社ではどのようなお仕事をされていらっしゃたのですか?」

事前に面接官の経歴まで調べてきていて、なおかつ今のチームへの影響をどう考えているのか探ろうとする質問は鋭い質問だ、と相手に印象付けるのではないでしょうか。

4. 『あなたは応募している仕事についての十分に考え、そしてその仕事につくための十分な努力をしてきましたか?』

彼女は必ず求職者に逆質問の時間を取り、逆質問の内容の微妙な違いを見ているそうです。逆質問をした時にわかることは何でしょうか?それは、応募している仕事に対する長期的な目線を持っていること、そして成功志向が強いことがわかるような質問を面接官にするべきです。

面接官:

「何か質問はありますか?」

OK回答:

「このポジションにおいて6ヶ月間で求められる成果はどのようなものでしょうか?」

NG回答:

「応募者には何を求めていますか?」

長く活躍できる人材を会社は欲しいわけですから、長期的な目線で成果を出すことを考えられる人材が求められるということでしょう。

5. 『あなたは会社に斬新なアイデアを持ち込めますか?』

面接中に、会社の経営改善計画に意見を求められることも多いでしょう。その時こそ、あなたが常に批判的な目線を持ち、高い問題解決能力を持っていることをアピールするチャンスです。しかし、忘れてはいけません。批判をするときには、改善策や代替案を必ず用意しておく必要があることを。

面接官:

「弊社のサービス、キャンペーンに対する意見をお聞かせください。」

OK回答:

「私は、夏のインスタグラムキャンペーンを打ち出すことで、御社のマーケティング施策を刷新する大きなチャンスになると考えます。」

NG回答:

「御社のコーポレートブログは少し冴えない印象を受けました。」

批判するだけでは意味が無い。自分なりのバリューを解決策として提示できるようにしましょう。

6. 『マネージャー、チーム、そして会社を評価する心の準備はできていますか?』

面接は一方的に候補者をみるためのものではありません。インタビューは相互コミュニケーションです。ですから、候補者側も、マネージャーに対してチームに対するビジョンや想いを逆に聞くこともできるいい機会なのです。

面接官:

「何か質問はありますか?」

OK回答:

「今年の(面接官の)チームでの3つの目標は何でしょうか?そしてその目標の達成をどうはかりますか?

NG回答:

「あなたのビジョンは何ですか?」

NGはざっくりしすぎていますね。

7. 『就職活動において、あなたのとったすべての行動は、仮にあなたの母親に見られたとしても、彼女が誇りに思えるようなものでしょうか?』

どうでしょう。礼儀正しく、嘘はつかない。履歴書は盛らない。面接官の話を遮らない。面接時間は守る。ありがとう、と必ず言う。

誰に見られても恥ずかしくない正当なやり方で就職活動を乗り切りましょう!

<参考サイト>

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ノマドジャーナル編集部

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